
教養としての「病」
¥940(本体)+税
発売日:2023年06月07日
週3度の透析、前立腺癌、冠動脈狭窄──
立て続けに襲い来る病と闘う「知の巨人」が考える患者学とは? 京大法学部出身、異色の主治医と語り尽くす「現代医学の問題点」 「新自由主義」によって毒された日本の医療──カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想にすぎない!
自分自身が腎臓病患者で人工透析を週に三回行なっている「知の巨人」佐藤優が警鐘を鳴らす──本当の医療とは、医者と患者が「共同体」を作ってこそ行なえると説く、その理由とは?
対談の相手は、佐藤優氏の主治医である片岡浩史氏(東京女子医大病院)。
片岡医師は京大法学部を出たのちにJR西日本に就職し、駅員や車掌を経験したこともあるという異色の経歴の持ち主。
しかし、だからこそ「純粋理科系」の医師とは違う観点で人間を捉えることもできる異色のドクターでもある。
商品情報
| 書名(カナ) | キョウヨウトシテノヤマイ |
|---|---|
| 判型 | 新書判 |
| ページ数 | 288ページ |
| ジャンル | 医療 |
| ISBN | 978-4-7976-8124-6 |
| Cコード | 0240 |
著者略歴

作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。
2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

腎臓内科医(東京女子医科大学)。1970年、NY生まれ。京都・洛星高校を卒業後、京大法学部に入学。卒業後はJR西日本で働くが、その現場経験を通じて、医療に携わりたいと思い、退社。鹿児島大学医学部で学ぶ。
腎臓内科医として日々患者と向き合う一方で、腎臓病研究者として医学の進展を、社会保険診療報酬請求書審査委員や診療ガイドライン作成委員として日本の「医療の質」の向上を追求・模索している。医学博士。
目次
はじめに──病と私 (佐藤優)
第一章 医師と患者の「共同体」をどう作るか
第二章 「生き方の基礎」を見つけた場所
第三章 今の「医学部ブーム」が危ない理由
病と戦う──「異質なもの」との対峙 (片岡浩史)
第四章 新自由主義が日本の医療を荒廃させた
第五章 人はみな「死すべき存在」である
お知らせ
- 『教養としての「病」』メディア掲載情報 2025年03月31日
- 8月7日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2023年08月07日
担当編集者より
コロナ禍を経験した私たち現代人にとって「死」は以前より間近になりました。
しかし、本当に私たちは「死」や「病」と向き合ってきたのでしょうか。
知性と教養を身につけた2人が語る医学の現在に刮目です。





