
死の医学
¥880(本体)+税
発売日:2022年02月07日
臨死体験、幽体離脱、金縛り、憑依現象などの「オカルト現象」を最新脳科学から解明する 死に直面した人たちの魂が身体を抜け出し、「どこか神々しいところ」に飛んでいくという臨死体験はけっして「オカルト」ではなかった!
臨死体験、幽体離脱、金縛り、憑依現象などをもたらす脳の働きはいったい何のために備わり、何の役に立っているのか──詩人にして、現役の脳神経内科医の著者が、最新研究を独自の視点から読み説いていく、スリリングな「あの世とこの世の物語」。
★進化生物学者・長谷川眞理子氏も絶賛★
商品情報
| 書名(カナ) | シノイガク |
|---|---|
| 判型 | 新書判 |
| ページ数 | 256ページ |
| ジャンル | 医療 |
| ISBN | 978-4-7976-8092-8 |
| Cコード | 0247 |
| 刷数 | 第2刷 |
著者略歴

1977年生。早稲田大学第一文学部哲学科社会学専修・獨協医科大学医学部医学科・同大学院医学研究科卒。博士(医学)。現在は獨協医科大学病院で脳神経内科医として、診療にあたる。 2000年第38回現代詩手帖賞受賞(駒ヶ嶺朋乎名)。著書に『怪談に学ぶ脳神経内科』(中外医学社)、詩集に『背丈ほどあるワレモコウ』『系統樹に灯る』(思潮社)がある。
目次
第一章 魂はさまよう
今や明らかになった「体外離脱」のメカニズム/脳科学が明らかにした「体外離脱体験」/国際語になっていた「カナシバリ」/「病院の怪談」はなぜ多いのだろう/心と身体の同一性を担保するのは「重力」なのか/VRでの体外離脱体験
第二章 「暗いトンネル」を抜けて
科学の領域に入ってきた「臨死体験」/「新型コロナ否定論」を産み出す心のメカニズム/自己実現に「身体」は必要か?/死後、私たちの魂は生き続けるか/臨死体験をした人が得たものとは/透析患者はなぜ臨死体験をするのか/虐待や薬物依存と臨死体験
第三章 譲り渡される命と心
死の恐怖を緩和させるために臨死体験は起きる?/揺れる「生死のボーダーライン」/混同されている尊厳死と安楽死/ALS患者の「選択」/「死への衝動」もまた症状である/意思表示としての「リヴィング・ウィル」
第四章 生と死が重なるとき
死者と再会する人たち/3・11と悲嘆幻覚/死を「アンタッチャブル」にする社会/遺された人たちの心に灯るもの/「中有」という仏教の知恵/生と死は重複している/現代医療に欠如している「魂」の概念
第五章 カゴの中の自由な心
希望の有無がリハビリを左右する/脳の「左半球至上主義」/視覚障害者が見る幻視/脳の「鳥カゴ」から誰しも出られない/脳とコンピューターがつながる時代が来ている/ゲーム依存症とADHDの関係/「依存」も生き抜く力に変えられる
第六章 擬死と芸術表現
自らを守るために起きる「記憶の切り離し」/解離症がもたらす「火もまた涼し」/「狐憑き」の正体は脳炎だった/進化はなぜ「解離」をもたらしたか/不幸をも生きる力にする人間の脳
お知らせ
- 『死の医学』メディア掲載情報 2023年09月08日
- 『死の医学』重版出来! 2023年04月20日
- 2月7日朝日新聞に全5段広告を掲出いたしました。 2022年02月07日


