異邦人のロンドン
¥1800(本体)+税
発売日:2023年09月26日
【第72回 日本エッセイスト・クラブ賞 受賞】
空から人が落ちてきた!
朝日新聞GLOBE「世界の書店から」の筆者が綴る
移住者たちのトゥルー・ストーリー
それは、アフリカから旅客機の脚につかまり、ロンドンまで飛んできた青年だった。
飛行機にしのびこみ、ロンドンへの密航を企てた外国人は、過去26年間で13人に上る。
いまや住民の40%以上が外国生まれとなったコスモポリタン都市・ロンドン。
なぜ、これほどまでに人を引き寄せるのか。
この地で通算30年暮らしてきた著者だからこそ、見えてきた姿があった。
学校で露骨に現れる人種差別と、それに抗する人たち。
両親にだまされてロンドンへ移住したアメリカ人、中国人。
日本人を憎み続けるイギリス人の存在。
コロナ禍のロックダウンを奇貨として、移住者たちの間で交わされた会話は、さながら14世紀ペスト禍の名作『デカメロン』のように、多様で、繊細で、魅力に溢れている。
移民、人種や階級差別、貧富の差……さまざまな問題を抱えながら、世界中から人を集め続けるロンドンの実像を鮮やかに描く。
商品情報
書名(カナ) | イホウジンノロンドン |
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判型 | 四六判ハード |
ページ数 | 224ページ |
ジャンル | エッセイ |
ISBN | 978-4-7976-7435-4 |
Cコード | 0095 |
著者略歴
翻訳家。1956年、福島県生まれ。79年、一橋大学法学部卒業、三井物産入社。2005年同社退職、翻訳者に。訳書に『北極大異変』(集英社インターナショナル)、『北朝鮮 14号管理所からの脱出』『アジア再興』『アメリカの汚名』『ニュルンベルク合流』『エリ・ヴィーゼルの教室から』『第三帝国を旅した人々』『上海フリータクシー』(以上、白水社)、『密閉国家に生きる』『人生に聴診器をあてる』(共に中央公論新社)。朝日新聞GLOBE連載「世界の書店から」英国担当。ロンドン郊外在住。
目次
(目次より抜粋)
遠来の旅人
そもそもの始まり
人種差別
ロンドンの変貌
リトル・ドラマーの指導
大地震以降
小学校の風景
ハリウッドからロンドンへ
お辞儀とアペリティフ
愛犬国家
私立校・公立校
ロンドンの日本
ドイツから来た娘
日本を憎んだ人たち
オリヴァーの脱出
エリザベス女王在位七十周年
階級について
食事の意味
空から落ちてきた人たち
お知らせ
- 『異邦人のロンドン』メディア掲載情報 2024年07月16日
- 【受賞】『異邦人のロンドン』が第72回 日本エッセイスト・クラブ賞を受賞! 2024年05月29日
- お詫びと訂正『異邦人のロンドン』 2024年05月20日
- 9月26日朝日新聞、中日新聞、聖教新聞に連合広告を掲出しました。 2023年09月26日