ブレードランナー証言録
¥780(本体)+税
発売日:2019年06月07日
舞台となった2019年に緊急発売!
傑作SF映画シリーズの謎を、今こそ解き明かせ!
──デッカード(ハリソン・フォード)は、レプリカントか人間か?
──原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(フィリップ・K・ディック)との関係は?
──ブレードランナー・シリーズの続編は作られるのか? etc.
映画『ブレードランナー』(1982年)と「『ブレードランナー2049』(2017年)の脚本家たち、スピンオフ映画『ブレードランナー ブラックアウト2022』(2017年)の監督、そしてシリーズに最も精通した批評家に独占インタビューを敢行。SF映画の概念を変えた傑作の誕生秘話や制作裏話など、知られざるエピソードを多数収録。これまでの定説、伝説を徹底的に検証・追究する。
解説・中条省平(学習院大学文学部教授)
商品情報
書名(カナ) | ブレードランナーショウゲンロク |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 176ページ |
ジャンル | 文芸 |
ISBN | 978-4-7976-8039-3 |
Cコード | 0274 |
著者略歴

『ブレードランナー』を作った男
脚本家、俳優、映画プロデューサー。1938年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。テレビドラマを中心に俳優として活躍した後、脚本家、作家に転身。『ブレードランナー』(1982年)のほか、『刑事クイン/妖術師の島』(1989年)などの脚本を執筆。『ロリータ』(1962年)の主演女優、スー・リオンの元夫でもある。

『ブレードランナー2049』共同脚本家
脚本家。アメリカ・ニューヨーク州生まれ。スタンフォード大学卒業。ケーブルテレビ局勤務を経て、テレビの脚本家として『セックス&ザ・シティ』『HEROES』 などのエピソードを担当。映画の分野にも進出し、『エイリアン:コヴェナント』の原案や『オリエント急行殺人事件』(共に2017年)などの脚本を担当している。

『ブレードランナー ブラックアウト2022』監督
アニメーション監督。1965年、京都府生まれ。アニメ制作会社日本サンライズ(現サンライズ)制作進行を経て、1994年、『マクロスプラス』で監督デビュー。以降、『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』『スペース☆ダンディ』『残響のテロル』などの作品を手がけ、日本のみならず海外からも高い評価を得る。

『ブレードランナー』に最も精通した男
作家、映画プロデューサー。1949年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。「ロサンゼルス・タイムズ」「エンパイア」などの新聞・雑誌に寄稿する。『メイキング・オブ・ブレードランナー』(ヴィレッジブックス)などの著書がある。
国際ジャーナリスト。1955年、兵庫県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。医療問題から経済まで幅広い分野に関して世界中で取材を行う。『英語の品格』(ロッシェル・カップとの共著/インターナショナル新書)、『代理出産―生殖ビジネスと命の尊厳』(集英社新書)などの著書、『お金の流れで読む日本と世界の未来』(ジム・ロジャーズ/PHP新書)などの訳書がある。
お知らせ
- 『ブレードランナー証言録』が好書好日で紹介されました。 2019年08月28日
- 6月7日 朝日新聞(3面)に半5段広告を出稿いたします。 2019年06月06日
担当編集者より
本書は、関係者へ独占インタビューすることで、ブレードランナー・シリーズをめぐる真実にせまった、日本オリジナルの一冊です。
編集を終えて感じるのは、2本の映画は長い年月で隔てられていますが、関係者のみならず、多くの映画人たちが『ブレードランナー』に常に影響されながら、その月日を共に生きてきたということです。作品がもつ様々な側面は、ある意味で、彼らの思考の深層に入り込み、支配しているようにも思えます。
また、ファンチャーとサモンの両氏が語っていますが、オリジナルの『ブレードランナー』は様々なトラブルに見舞われ、撮影現場はカオスに陥り、最初に意図した形ではない作品として完成しました。しかし、そんな作品が、35年の時を経て続編を生み出してしまう。クリエティヴィティ(創造力)のミステリーを感じさせてくれる話です。
この「証言録」には、1本の映画シリーズがもつ魔力のような魅力が詰まっています。SFファンのみならず、すべての映画ファンに手に取っていただきたい一冊です。