天使突抜おぼえ帖
¥2,000(本体)+税
発売日:2022年04月26日
消えゆく「京都の下町」が、ここにある。
──世界唯一の木琴奏者で、名エッセイストが書く「誰も知らない千年の都」
京都でも知られていない小さな町、それが「天使突抜(てんしつきぬけ)」。 オシャレな名前に聞こえるけれども、古都の地場産業を支える職人さんが多く暮らす下町です。この町で、風呂敷職人の家に生まれた少女がプロの音楽家を目指すまでの物語や、さまざまな京都の人々との出会いを描く珠玉のエッセイ。
商品情報
書名(カナ) | テンシツキヌケオボエチョウ |
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判型 | 四六判ハードカバー |
装丁 | 谷本天志 |
ページ数 | 384ページ |
ジャンル | エッセイ |
ISBN | 978-4-7976-7410-1 |
Cコード | 0095 |
著者略歴
1967年京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバのソリストとして活動する中、2005年東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(指揮/井上道義)で、木琴の巨匠・平岡養一が初演した紙恭輔『木琴協奏曲』(1944)を平岡の木琴で演奏。それを機に、平岡の愛器と約600点にのぼる楽譜などを譲り受ける。以後、クラシック音楽の分野で世界唯一の木琴奏者として、演奏や執筆を通して木琴の復権に力を注ぐ。
13年に上梓した平岡の評伝『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(講談社)で、第24回吉田秀和賞、第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。18年4月、ニューヨーク州立大学オスウィゴ校の招きで渡米。同大学をはじめニューヨーク州各地でコンサートやマスタークラスを行なった。また、2000年頃よりアンティーク着物の着こなしや蒐集が話題となり、様々なメディアで紹介される。
著書に『天使突抜一丁目 ― 着物と自転車と』『天使突抜367』(共に淡交社)他。21年、第39回京都府文化賞功労賞受賞。
目次
第一部 天使突抜の人々
◎照子さんの塩昆布
◎花売りのおばさん
◎奥方のレッスン
◎角打ちとヴェルディ
◎還暦越えの生徒さん達
◎満永小百合さんのこと
第二部 記憶を紡ぐ
◎三つ子の魂、できあがる
◎お前、通崎と結婚せい
◎マリンバ手習い、お寺から
◎ベートーヴェン『交響曲第七番』
◎アンティーク着物に魅せられて
◎私の文章ことはじめ
第三部 通崎家の京都百年
◎富山から京都へ
◎乾柿と銀杏
◎満洲帰りの少女
◎どちらでも
◎三度の救急車
お知らせ
- 『天使突抜おぼえ帖』メディア掲載情報 2022年08月16日
- 4月26日京都新聞に半5段広告を掲出いたしました。 2022年04月26日
- 4月26日 朝日新聞・聖教新聞、中日新聞に連合広告を掲出しました。 2022年04月26日
- 『天使突抜おぼえ帖』刊行記念パネル展のお知らせ 2022年04月21日
関連動画
『天使突抜おぼえ帖』刊行記対談(聞き手:毎日新聞社編集局 澤木政輝さん)