
公共貨幣入門
¥940(本体)+税
発売日:2021年10月07日
誰も教えてくれなかったお金の秘密。
暗号資産が世界を変える。
公共貨幣とは、議会や政府等の公的機関が無利子で発行する貨幣のこと(産業革命がおこるまで、つまり資本主義制度の転換まで、世界は公共貨幣だった)。
これに対して、現在の貨幣システムは債務貨幣で、誰かが借金したときに民間銀行が利子付きで生み出す貨幣のこと。
この隠された貨幣システムの謎を、独自の経済モデル分析で解き明かし、新たな貨幣システム「公共貨幣」を提唱したのが本書。その実現をめざして、暗号資産(電子公共貨幣=EPM)による具体的なシステム移行などにも言及する。
「公共貨幣」を取り戻せば「ゼロ成長」から脱却でき、新しい未来が開けることを論証する。
商品情報
書名(カナ) | コウキョウカヘイニュウモン |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 296ページ |
ジャンル | 政治・経済 |
ISBN | 978-4-7976-8086-7 |
Cコード | 0233 |
刷数 | 第3刷 |
著者略歴

国立アンカラ社会科学大学(トルコ)大学院教授、公共貨幣フォーラム代表理事。兵庫県生まれ。カリフォルニア大学バークレー校経済学博士号(1985年)。カリフォルニア州立大学、サンフランシスコ大学、ハワイ大学、同志社大学大学院ビジネス研究科等で教鞭をとる。著書に『公共貨幣』(東洋経済新報社)など。

日本未来研究センター研究員(システムダイナミックスグループ)、公共貨幣フォーラム理事。愛知県生まれ。EUのエラスムス・ムンドゥス修士号(EMSD 2017年)。フィンテック企業・ソラミツ(貨幣・経済システム研究所所長)を経て、現在は日本未来研究センターでASDマクロ経済モデル開発に従事。
目次
はじめに貨幣の定義あり
第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」
第2章 主流派経済学の破綻
第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽
第4章 公共貨幣システムへの移行
第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ
おわりに
お知らせ
- 『公共貨幣入門』重版出来! 2025年03月21日
- 『公共貨幣入門』重版出来! 2025年02月10日
- 2月9日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2025年02月09日
- 10月13日 日経新聞に半5段広告を掲出いたしました。 2021年10月13日
- 10月13日 朝日新聞に半5段広告を掲出いたしました。 2021年10月13日
担当編集者より
なぜ金融危機が起こったり、国が借金地獄に陥ったり、経済政策がうまくいかないのか。常々ふしぎに思っていた疑問に、わかりやすくこたえてくれたのが、山口薫先生の「公共貨幣」でした。すべての原因は、現在の貨幣システムの欠陥によるものだとする研究です。貨幣の問題は、経済学の専門家だけでなく、日々の生活に直結する私たち万人のテーマ。ぜひ多くの人に手にとってもらいたいと思います。