
異性装
歴史の中の性の越境者たち
¥930(本体)+税
発売日:2023年02月07日
性を越境する異性装になぜ我々は惹かれるのか?
古くは「鎌倉殿の13人」にも登場した男装で戦う巴御前から、男女のきょうだいが入れ替わる「とりかへばや物語」、女形が男性役として女装する歌舞伎「三人吉三」、男装のヒロインが活躍するシェイクスピア「ヴェニスの商人」など、歴史の中の物語に異性装は多く描かれてきた。
そうした物語にはどんな意味が込められているのか。
また、それらは現代のアニメ、マンガ、映画、演劇、BLなどの文化(マンガ『ベルサイユのばら』『花ざかりの君たちへ』『ストップ‼ひばりくん!』、映画『君の名は。』、ドラマ『鎌倉殿の13人』、タイBL、男の娘、宝塚、スタジオライフなど)にどう生かされているのか。
伝統的な男女観が崩れ、男らしさ、女らしさが問い直されている現代。
異性装を軸にジェンダーの社会的、文化的な在り方を気鋭の研究者8人が論じる。
商品情報
書名(カナ) | イセイソウ レキシノナカノセイノエッキョウシャタチ |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 272ページ |
ジャンル | 歴史・地理 |
ISBN | 978-4-7976-8117-8 |
Cコード | 0295 |
目次
序章 中根千絵(愛知県立大学教授)
古典の中の性の越境者たち 物語、演劇に描かれる異性装
第一章 本橋裕美(愛知県立大学准教授)
異性装を解いた彼ら/彼女らはどこへ向かうのか
第二章 東望歩(金城学院大学准教授)
装いと身体 変奏する『とりかへばや物語』
第三章 江口啓子(豊田工業高等専門学校講師)
異性装の恋 異性愛と同性愛が交わる場所
第四章 森田貴之(南山大学准教授)
巴「女武者」像の展開
第五章 日置貴之(明治大学准教授)
歌舞伎、異性装、そして「なりたい」女たち
第六章 阪本久美子(日本大学教授)
シェイクスピアのオールメイル上演の愉しみ方
第七章 伊藤慎吾(國學院大學栃木短期大学准教授)
稚児と〈男の娘〉
お知らせ
- 『異性装』メディア掲載情報 2023年05月26日
- 2月14日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2023年02月14日