新書版
性差(ジェンダー)の日本史
¥840(本体)+税
発売日:2021年10月07日
日本のジェンダー1800年の旅へ
2020年秋、国立歴史民俗博物館で開催され、注目を集めた「性差(ジェンダー)の日本史」展の内容をダイジェスト。展示の見所を解説した、読みやすい新書にしました。
古代から現代までのジェンダーを示す貴重な資料130点の図版を掲載。
執筆は第一線で活躍する歴史研究者たちによるものです。
無意識のうちに私たちを強く捉えているジェンダー。その歴史は驚きと発見に満ちています。
日本の歴史のなかで「男」と「女」という区分はいつ、どのようにして生まれたのか?
日本の社会のなかでジェンダーがどのような意味を持ち、どう変化してきたのか?
ジェンダーをめぐる悩み・葛藤――歴史のなかに自分をおいてみると、その先がみえてくる!
日本のジェンダー史を知るための必読書!
こんな方におすすめです。
◇最近よく耳にする「ジェンダー」とは何なのかを歴史的に知りたい
◇確かな資料をもとにジェンダーについて考えてみたい
◇なぜ、日本のジェンダー平等が進まないのかを考えてみたい
商品情報
書名(カナ) | シンショバン ジェンダーノニホンシ |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 224ページ |
ジャンル | 歴史・地理 |
ISBN | 978-4-7976-8083-6 |
Cコード | 0221 |
刷数 | 第5刷 |
著者略歴
千葉県佐倉市の佐倉城址にある、日本の歴史と文化について総合的に展示する博物館。通称、歴博(れきはく)。「大学共同利用機関」として、歴史学・考古学・民俗学と関連諸科学の連携による共同研究を行い、その成果を展示や出版物などで広く公開している。
2020年秋に開催された企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」は、2016年から3年間かけて行われた共同研究の成果を発表したもの。
目次
プロローグ 倭王卑弥呼
第1章 古代社会の男女
第2章 中世の政治と男女
第3章 中世の家と宗教
第4章 仕事とくらしのジェンダー ―中世から近世へ―
第5章 分離から排除へ 近世・近代の政治空間とジェンダーの変容
第6章 性の売買と社会
第7章 仕事とくらしのジェンダー ―近代から現代へ―
エピローグ ジェンダーを超えて―村木厚子さんに聞く
お知らせ
- 2月14日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2023年02月14日
- 『性差(ジェンダー)の日本史』重版出来! 2023年02月01日
- 『性差(ジェンダー)の日本史』メディア掲載情報 2022年12月15日
- 『性差(ジェンダー)の日本史』重版出来! 2022年03月08日
- 3月8日 日経新聞に半5段広告を掲出いたしました。 2022年03月08日
担当編集者より
2020年10月6日、歴史民俗博物館へ企画展「性差の日本史」を観にいきました。きれいな秋晴れの日で、歴博の坂には見たこともないくらい大きな金木犀の木あり、満開の花をつけていました。 この企画展のチラシを見た時、「確かな資料に基づいてジェンダーというものを知ることができる」というのは、ジェンダーについてぼんやりとした理解しかできていない、資料も何を頼りにすればよいのかわからないような自分にとっては、ぜひ観るべき展示だな、と思いました。 実際に展示を観ると、もう、見どころ満載! ジェンダーという視点で、歴史資料を眺めてみると、その資料の今までとは違った面が見えてきて、目から鱗がボロボロと落ちるようでした。たとえば、源義経の直筆として有名な手紙ですが、その宛先に注目して見てみると、送り先は土地持ちの超セレブ女性です。女性自ら荘園経営を行っていたのです。 この、視点を変えると、「資料が読み変わる驚きと楽しさ」に、すっかりやられてしまいました。 ぜひ、読者のみなさんとこの、資料が読み変わる楽しさを共有したい!と思い、歴博の小島道裕先生に「もし館内で書籍化の話が出たら、ぜひ立候補させて下さい」とご連絡させていただきました。 そして、それから約1年…。本書の刊行を迎えることができました。新書版でスペースに限りがあるため、展示のすべてをご紹介することはできませんが、見どころはギュッとつまった充実の内容です。ぜひ、本書で、古代から現代まで、ジェンダー1800年の旅を楽しんで頂ければ幸いです。