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光速・時空・生命

秒速30万キロから見た世界

橋元淳一郎

¥920(本体)+税   
発売日:2024年10月07日

光速は、なぜかくも絶対的なのか?

この世界には「これより先はない」値が二つある。一つは-273℃の絶対零度。もう一つは秒速30万キロの光速。絶対零度が「全てが凍結し、動かなくなる死の世界」であるのに対し、光速はそこかしこにひそみ、「理(ことわり)」を支える。

相対論で明らかにされた不確かな時間と空間――同じ次元で扱われるそれらを分断するのは光速であるし、有名な数式Emc²(エネルギー=質量×光速の2乗)では、自らが係数となり、エネルギーと質量が等価であることを結ぶ。

カリスマ予備校講師にしてSF作家でもある著者が、「超光速粒子タキオン」や「ウラシマ効果」なども交えて、シンプルかつエンターテインメント性豊かに「光速とは何か」を時間と空間の科学、哲学、生命観……と全方位から考察していく。


商品情報

書名(カナ)コウソクジクウセイメイ ビョウソクサンジュウマンキロカラミタセカイ
判型新書判
ページ数256ページ
ジャンル科学・技術
ISBN978-4-7976-8147-5
Cコード0242

著者略歴

橋元淳一郎(はしもと・じゅんいちろう)

東進ハイスクール講師、SF作家、相愛大学名誉教授。日本時間学会会員、日本SF作家クラブ会員など。1947年、大阪府生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学研究科修士課程修了。物理のカリスマ講師「ハッシー君」として受験生に絶大な人気を誇る。著書に『時間はどこで生まれるのか』(集英社新書)『空間は実在するか』(インターナショナル新書)など多数。

目次

第1章 光速の壁
第2章 タキオンの世界
第3章 ウラシマ効果の謎を解く
第4章 一般相対論は時間について何を語るのか
第5章 ゼノンのパラドックス
第6章 記憶が「動き」を創る
第7章 世界は「関係」でできている
第8章 今さら? 生命とエントロピー
第9章 百兆年の旅路

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