ことばのトリセツ
¥780(本体)+税
発売日:2019年06月07日
男女関係、職場の上下関係、ネーミングなど、
あらゆる場で役立つ「ことば」づかいの極意が満載!
「あー、いいね」は憧れを伝え、「おー、いいね」は感動を伝える。
同じような意味のことばでも、その印象は語感でまったく変わる。
ことばを介して心で生じる気持ちは、そもそも発音時に、口の中で起きている。
本書は人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、著者が28年にもわたって取り組んできた「語感研究」の集大成。
商品情報
書名(カナ) | コトバノトリセツ |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 192ページ |
ジャンル | 科学・技術 |
ISBN | 978-4-7976-8040-9 |
Cコード | 0211 |
刷数 | 第3刷 |
著者略歴
人工知能研究者、脳科学コメンテーター。1959年、長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、2003年(株)感性リサーチ設立。著書に『女の機嫌の直し方』(インターナショナル新書)、『日本語はなぜ美しいのか』(集英社新書)、『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『ヒトは7年で脱皮する』(朝日新書)など。
お知らせ
- 『ことばのトリセツ』重版出来! 2023年04月20日
- 『ことばのトリセツ』著者の黒川伊保子さんが「徹子の部屋」に出演されました! 2019年08月01日
- 『ことばのトリセツ』日刊ゲンダイに書評が掲載されました。 2019年07月17日
- 6月7日 朝日新聞(3面)に半5段広告を出稿いたします。 2019年06月06日
担当編集者より
2018年の暮、黒川伊保子さんと最初の打ち合わせをしたときのことを私は鮮明に覚えています。私はとても緊張していました。黒川さんのオフィスで、企画の方向性を話し合う、重要な打ち合わせだったからです。
黒川さんからのご提案で「ことば」に関する新書という方向性が決まり、私は黒川さんのオフィスを後にしました。「ことば」は黒川さんの人工知能研究の核となる部分であり、大切に取り組んでこられたテーマだったので、とても有り難く思いました。同時に、打ち合わせのはじめに感じていた緊張はいつの間にか消えていて、むしろ清々しい気分だったのを覚えています。あのとき、なぜ自分があんなに良い気分になれたのか。その理由は、後日いただいた原稿を読み、打ち合わせのために再び黒川さんの元を訪れたときに、わかりました。
編集という仕事をしていると、ついつい「ことば」の意味を考えてしまいがちですが、本書に書かれていることは、意味ではなく「語感」の話です。
たとえば「冷える」と口にしたときには口の中も息で実際に冷えている……確かに、と目からウロコでした。ほかにも本書には相手の緊張を解くことば、相手の動きを停滞させてしまうことば、「熟考の結果」を感じさせる相づち、などなど男女関係や職場関係、ネーミングで使える「ことば」の極意が詰まっています。
そう、まさに黒川さんは原稿に記されている「語感のテクニック」を実際に会話の中で応用されていたのでした。占星術師のルネ・ヴァン・ダール・ワタナベさんが「触感の魔女」と称したという黒川さん。本書の説得力は、黒川さんご自身が最初の打ち合わせでの私の緊張を解きほぐすことで、すでに体現されていたのです。
黒川伊保子さんが28年間、ことばの正体を突き止めるべく行ってきた「語感分析」。
その考察が生み出した「ことばづかい」の極意を存分に盛り込んだ一冊、是非ご一読して頂けますと幸いです。