インフォメーション 2024年03月05日
3月6日発売「kotoba(コトバ)」2024年春号の特集は、「エッセイを読む愉しみ」です。
3月6日(水)発売の「kotoba(コトバ)」2024年春号では、特集「エッセイを読む愉しみ」を掲載します。

表紙は作家・開高健の直筆原稿。若い日々、大阪で参加していた同人誌に寄せた文章です。エッセイとして読むことができるこの文章に、小説・ノンフィクション・エッセイを横断した作家の原点が見えます。
予想はしていたものの、「エッセイ特集」の内容を考えながら痛感したのは、このジャンルのつかみどころのなさでした。たしかに言えることは、小説や詩のような創作ではないという程度です。
ただ内容も広く、文章の形態も多様だという違う言い方もできるはずだ、そこにエッセイを読む愉しみのベースがありそうだと見当をつけて、編集作業を続けました。
書き手、語り手の方々には、バラバラの視点からエッセイを論じ、また実際にエッセイを書いていただきました。
さて、できあがった今号。バラバラの視線がエッセイにどこか共通するなにかを射抜いているはずです。どの記事からも、今、エッセイを読む意味と楽しみが伝わるのではないかと。
個人的には、この間、アンディ・ウォーホル『ウォーホル日記』と田中康夫『神戸震災日記』を読み返し、自分が感じているものを表現する際の「もう一人の自分=客観性や普遍性みたいなもの」のミックス、意識、無意識によらずその塩梅がいいエッセイとそれ以外を分けているのだと気づきました。
kotoba編集長 近藤邦雄