お知らせ

インフォメーション 2019年09月05日

デザインを一新した「kotoba(コトバ)」2019年秋号は「新しい古典を探せ!」特集です。

今回の「kotoba」は、タイトル・ロゴから誌面デザインまでをリニューアルした新装刊号。
特集のテーマは、「新しい古典を探せ!」です。

文字が発明されて以来、膨大な数の書物が生み出され、その中の厳選されたものだけが「古典」として読み継がれてきました。古今東西の古典と呼ばれる作品は、何十年、何百年経っても輝きを失わず、読み手の好奇心を刺激するものです。

今号は、21世紀、つまり2001年以降に出された本から古典を選び、各分野の第一人者に論じていただく、という試みです。

過去20年足らずの間に出版されたものから、30年、50年先でも読み続けられる作品を探す──これは書き手にとって、かなりハードルの高いテーマでは、と危惧しましたが、杞憂でした。日夜書籍と対峙している執筆陣だけに、21世紀の隠れた古典をすぐに選び出し、独自の論考で誌面を飾ってくれました。

取り上げられているジャンルは、経済学、社会学、生命科学、フランス文学、アメリカ文学、中国文学、日本文学、ミステリー、SF、写真集など多岐にわたります。

そして、トマス・ピケティ、ミシェル・ウェルベック、ジャレド・ダイアモンド、エマニュエル・トッド、加藤典洋、伊藤計劃、トマス・ピンチョン、カズオ・イシグロ、高村薫、町田康など、日本と世界を代表する作家や、ギリシャの財務大臣を務めたヤニス・バルファキスのように、日本ではあまり知られていない意外な人物の近作も登場します。

書名と作家名を眺めているだけで、これからの書籍の未来、そして、世界の未来が見えてくる気がします。

新しいデザインで新たな一歩を踏み出した集英社クオータリー「kotoba(コトバ)」2019年秋号は9月6日(金)発売です。ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。

去る8月30日、ドイツ文学者で、今回の特集でもご執筆いただいた池内紀氏が逝去されました。池内氏には、kotoba創刊以来何度も寄稿いただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

kotoba編集長
佐藤信夫