電子書籍

SDGsの先へ

ステークホルダー資本主義

足達英一郎

¥840(本体)+税   
発売日:2021年12月07日

真に構築すべき「ステークホルダー資本主義」を提唱する
人類の経済活動が地球を壊す「人新世」の時代。異常気象が日常化したのは、「経済が全てを癒やす」「経済成長は常に目指すべきこと」という強欲な資本主義のせいなのか。
現在の株主至上主義を是正する「ステークホルダー資本主義」を解説し、さらに「地球環境」「未来世代」を視野に入れた新たな資本主義のかたちを論じる。

翁百合氏(日本総合研究所理事長)推薦!
「地球と未来世代―新しい資本主義への視座を提供してくれる1冊」


商品情報

書名(カナ)エスディージーズノサキヘ ステークホルダーシホンシュギ
判型新書判
ページ数224ページ
ジャンル政治・経済
ISBN978-4-7976-8087-4
Cコード0233

著者略歴

足達英一郎(あだち・えいいちろう)

ESGアナリスト。株式会社日本総合研究所常務理事・未来社会価値研究所長。1962年、東京都生まれ。1986年、一橋大学経済学部卒業。1990年、株式会社日本総合研究所入社。2005年3月~09年5月には、ISO26000作業部会日本国エクスパートとして「組織の社会的責任に関する国際規格」の策定に携わる。共著書に『投資家と企業のためのESG読本』『ビジネスパーソンのためのSDGsの教科書』(共に日経BP社)など多数。

目次

第1章
「ステークホルダー資本主義」への脚光
第2章
コロナ禍で感じたこと・考えたこと
第3章
「経済」を相対化して眺める
第4章
新たな視界を獲得する
第5章
気候変動がもたらす危機の時代
第6章
慎みへと回帰し居住まいを正す
第7章
現役世代から未来世代へと重点を移す
第8章
カーボンニュートラルで変わる産業と企業
第9章
「ステークホルダー資本主義2.0」における政治・政策
第10章
金融と「ステークホルダー資本主義2.0」を整合させる

担当編集者より

2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の17ある目標の一つに、「働きがいも経済成長も」という項目があります。ここ数年、労働と雇用に関する世界のさまざまな課題が示され、改善を求める声が上がっていました。
最初は、こうした株主至上主義を是正する「ステークホルダー資本主義」についての本を、著者である足達英一郎先生へ執筆を依頼しに行きました。
ところが足達先生は、「株主を至上の存在とする見方から、従業員や地域社会などのステークホルダーへの配慮を重視する見方(著者はこれを『ステークホルダー資本主義1.0』と呼びます)に変わるだけでは、世界は決して持続可能にはなりません」と言います。
現在、貧困や格差の解消が大きな問題として取り上げられていますが、足達先生はさらに先を見据えていたのです。これには本当に驚きました。
株主至上主義を是正するステークホルダー資本主義が、さらに「地球環境」と「未来世代」を明確に視野に入れることで新たな資本主義の姿が見えてくる。そうした「ステークホルダー資本主義2.0」を目指すことが、これからの時代には求められるのです。
本書では、「経済が全てを癒やす」「経済成長は常に目指すべきこと」論を相対化し、現在の閉塞状況を突破するための方法を説いています。
ぜひ、書店でお手に取っていただけたら幸いです。

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