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ネオ・サピエンス誕生

服部桂、稲見昌彦、 ピーター・スコット-モーガン、為末大、平沢進、 渡辺正峰、木下美香、粕谷昌宏、富野由悠季、ケヴィン・ケリー、大森望、塚越健司、ドミニク・チェン、吉川浩満、さやわか

¥900(本体)+税   
発売日:2022年02月07日

鳥だ!! 飛行機だ!! ネオ・サピエンスだ!?
2021年9月刊の雑誌『kotoba』(集英社)の特集「人間拡張はネオ・ヒューマンを生むか?」を新書化。SFの中にしかなかった世界が今日、現実になる。明日はさらに人間の身体能力、コミュニケーション能力が「拡張」され、人間存在と社会の意味を変えるだろう。そこに現れるのはネオ・サピエンス、そしてユートピアなのか? ロボットなどのテクノロジーや情報科学の研究者、ジャーナリスト、作家、ミュージシャン、アスリートらが、来るべき「人間拡張」の未来を考える。


商品情報

書名(カナ)ネオサピエンスタンジョウ
判型新書判
ページ数272ページ
ジャンル科学・技術
ISBN978-4-7976-8091-1
Cコード0204

目次

服部桂(ジャーナリスト)
人間拡張の原理を超えて メディアの歴史から読む未来

稲見昌彦(東京大学教授)
人間拡張工学は人を幸福にするか?

ピーター・スコット-モーガン(ロボット工学博士)
NEO HUMANが語る真の人間性とは?

為末大(元陸上選手)
技術革新と人間の思いが、限界を拡張させていく

平沢進(ミュージシャン)
ディストピアを脱却するためのデトックス

渡辺正峰(脳科学者)
機械の中で第二の人生を送る

木下美香(三井物産ウェルネス事業本部戦略企画室)
インプランタブルデバイス医療の今

粕谷昌宏(MELTIN代表取締役)
サイボーグ技術は人の可能性を拡張する

富野由悠季(アニメーション映画監督・小説家)
人類は「ニュータイプ」になれるのか

ケヴィン・ケリー(編集者・ジャーナリスト)
今だから考えたいテクノロジーとの付き合い方

大森望(翻訳家・書評家)
SF作品が夢見た人間拡張

塚越健司(情報社会学者)
ポストヒューマンは、「万物のネットワーク化」の夢を見るか?

ドミニク・チェン(早稲田大学文化構想学部准教授)
感覚を「翻訳」するということ

吉川浩満(文筆家)
人間拡張――進化の相の下に

さやわか(エッセイスト)
『攻殻機動隊』は未来を創ることができるか

担当編集者より

本書「おわりに」
特集「人間拡張はネオ・ヒューマンを生むか?」が掲載された二〇二一年の秋から、『ネオ・ヒューマン誕生』と題した新書の編集作業を行っている間に、何作かの大作SF映画が公開されました。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE/砂の惑星』も、ラナ・ウォシャウスキー監督の『マトリックス レザレクションズ』も、見ながら思ったのは「未来」を描いていながらどこか懐かしさを感じさせるのはなぜだろう? ということでした。IMAXで見る映画は、視覚、聴覚におけるまさに人間拡張です。それを通して、「未来」を見ながら、そこに描かれていたのは人間という存在、業みたいなものの不変だったのだと思います。
人間が鳥や飛行機に間違えられる日が来たとき、人間のその部分はどうなっているのでしょう? 新しいテーマを見つけたような気がしています。

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