電子書籍

若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間

ジョシュ・ミッテルドルフ/ドリオン・セーガン・著
矢口誠・訳

¥2,700(本体)+税   
発売日:2018年10月26日

なぜ老化する必要があるのか?
最新の科学から「老化」を読み解く!

老いて、死ぬ…。それは必然なのだろうか?
ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミには老化がみられない――
では、なぜ人間は老いるのか?
人間には傷を治す自己治癒力があるというのに…。
そう、人間の老化は、実は理論的につじつまが合わないのだ。

本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、その「老化の役割」とは何なのかを、最新の科学から読み解いていく。
そして、「老いないために何が必要なのか」を具体的に伝授する。


商品情報

書名(カナ)ワカガエルクラゲオイナイネズミロウカスルニンゲン
判型四六判
ページ数432ページ
ジャンル科学・技術
ISBN978-4-7976-7354-8
CコードC0045

著者略歴

ジョシュ・ミッテルドルフ(Josh Mitteldorf)

ハーバード大学、ペンシルベニア大学で天文物理学を研究、博士号を取得後、理論生物学へと転じ、30年来、老化の研究をすすめている。現在、セントルイス・ワシントン大学、中国科学院北京生命研究所教授。ウェブサイトAgingAdvice.orgを運営し、ScienceBlog.comの週刊欄に寄稿している。MIT、ハーバード、カリフォルニア大学など、さまざまな大学で研究および指導を行っている。

ドリオン・セーガン(Dorion Sagan)

生物学者、環境保護哲学者。全米科学アカデミー会員。共著『生命とはなにか』『ミクロコスモス』『性の起源』などが、十数の言語に翻訳されている。『ナチュラル・ヒストリー』『スミソニアン』『ワイアード』『ニューヨーク・タイムズ』などに寄稿している。『コスモス』『コンタクト』などの著作で有名な天文学者、カール・セーガンの息子。

矢口誠(やぐち・まこと)

1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。翻訳家・特撮映画研究家。主な翻訳書にレイ・ハリーハウゼン、トニー・ダルトン『レイ・ハリーハウゼン大全』(河出書房新社)、L・P・デイヴィス『虚構の男』(国書刊行会)、アダム・ファウアー『数学的にありえない』(文春文庫)、アビー・バーンスタイン『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(玄光社)等がある。

目次

序章  幼いころからの不安と妄想が、いまのわたしをつくるまで
第一章 あなたは車ではない――体に“ガタ”はこない
第二章 肉体の遍歴――老化のさまざま
第三章 拘束衣を着させられたダーウィン――現代の進化論を俯瞰する
第四章 老化の理論と理論の老化
第五章 老化が若かった頃――複製老化
第六章 老化がさらに若かった頃――アポトーシス
第七章 自然のバランス――人口のホメオスタシス
第八章 全員が一気に死ぬことがなくなる――黒の女王の策略
第九章 長生きをするには
第十章 老化の近未来
第十一章 明日の地球のために