
動物哲学物語
確かなリスの不確かさ
¥1818(本体)+税
発売日:2023年10月26日
動物の生態に哲学のひとさじを加えた、21篇の物語。
世界的ベストセラー『あん』のドリアン助川、構想50年の渾身作!
どんぐりの落下と発芽から「ここに在る」ことを自問するリスの青年。
衰弱した弟の「間柄」のためにニワトリを襲うキツネのお姉さん。
洞窟から光の世界へ飛び出し、「存在の本質」を探すコウモリの男の子。
日本・南米の生き物が見た「世界」とは?
動物たちのつぶやき、ため息、嘆き、叫びに出遭ったとき、私たち人間の心は揺れ動き、明日を「生きる」意味や理由が見えてくる!
★私たちの心に突き刺さる動物たちのつぶやき
サル「ボスになんかなるものじゃない。なんでこんなに苦しいんだ」
モグラ「土を掘ってミミズを食べる毎日に、なんの意味があるのか」
ナマケモノ「彼女とボクは同じ世界を見ているのだろうか」
ジャガー「私たちを苦しめるのは、思い出というものだよ」
バク「ママ、なんでボクのここはこんなに大きくなるの?」
ペンギン「天よ、いったいどうして、僕らにこんな苦しみを与えるのですか?」
★巻頭スペシャル口絵
多和田葉子の小説の装画・挿画で知られる溝上幾久子による、動物たちの銅版画作品をカラー掲載。
本書は、集英社の読書情報誌『青春と読書』で連載された「動物哲学物語」(2021年4月~2022年11月)を書籍化したものです。
商品情報
書名(カナ) | ドウブツテツガクモノガタリ タシカナリスノフタシカサ |
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判型 | 四六判ソフト |
ページ数 | 304ページ |
ジャンル | 哲学・宗教 |
ISBN | 978-4-7976-7437-8 |
Cコード | 0093 |
刷数 | 第2刷 |
著者略歴

作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。小説『あん』(ポプラ文庫)は映画化に加え、22言語に翻訳され、フランスでは「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など4冠に輝く。『線量計と奥の細道』(幻戯書房・集英社文庫、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『新宿の猫』(ポプラ文庫)、『水辺のブッダ』(小学館)など著書多数。
目次
【目次】
第1話 クマ少年と眼差し
第2話 キツネのお姉さん
第3話 確かなリスの不確かさ
第4話 ボスも木から落ちる
第5話 一本角の選択
第6話 コウモリの倒置君
第7話 クジラのお母さん
第8話 モグラの限界状況
第9話 ウリ坊の恥
第10話 絶滅危惧種
第11話 スローな微笑み
第12話 最後の思い出
第13話 バクの茫漠たる夢
第14話 転がる小さな禅僧
第15話 ペロリン君の進化
第16話 おじさんにできること
第17話 ピクーニャとコンドル
第18話 イグアナ会議
第19話 ゾウガメの時間
第20話 飛べない理由
第21話 対話する鳥(あとがきに代えて)
お知らせ
- 『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』メディア掲載情報 2024年08月15日
- 『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』重版出来! 2024年03月11日
- 10月26日 朝日新聞、中日新聞、聖教新聞に連合広告を掲出しました。 2023年10月26日