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江戸藩邸へようこそ

三河吉田藩「江戸日記」

久住祐一郎

¥880(本体)+税   
発売日:2022年04月07日

大名屋敷の裏側、お見せします!
――古文書から読み解く、大名・家臣・家族の暮らし
江戸の町には広大な大名屋敷(江戸藩邸)が多数存在し、その数は600にものぼったという。では、「江戸藩邸」とは、どのような空間だったのか?
三河吉田藩(現愛知県)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の仕組みや藩邸内で起きた事件や面白いエピソード、女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内部を紹介し、江戸の武家社会の実相を明らかにする。
江戸から明治へ、激動の時代のなかで終焉を迎えた江戸藩邸の姿も見つめる。


商品情報

書名(カナ)エドハンテイヘヨウコソ ミカワヨシダハンエドニッキ
判型新書判
ページ数256ページ
ジャンル歴史・地理
ISBN978-4-7976-8096-6
Cコード0021

著者略歴

久住祐一郎(くすみ・ゆういちろう)

豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て現職。交通史学会常任委員。
著書に『三河吉田藩・お国入り道中記』 (インターナショナル新書)、『三河吉田藩』(現代書館)など。

目次

第1章
江戸の大名屋敷
第2章
江戸ではたらく武士
第3章
江戸藩邸事件簿
第4章
江戸藩邸の奥向
第5章
藩邸から子爵邸へ

担当編集者より

前著『三河吉田藩・お国入り道中記』の発売後、さまざまなことがありました。「日本ど真ん中大賞」を受賞したり、磯田道史さんが書評を書いて下さったり、NHK『歴史探偵』で取り上げられたり(久住さんがゲスト出演も!)…。読者のみなさんのおかげで4刷と版を重ねて、担当編集者としては、嬉しいことばかりでした。これもすべて、著者である久住さんが、本に力を力与えてくださったからと思っています。

今回の書籍のテーマは「江戸藩邸」です。著者から届いた原稿を読んで、まず思ったのが、著者が江戸時代を生きた人々へむけるまなざしの温かさです。古文書にはさまざまなエピソードが書かれていますが、その中から久住さんが選ぶものは、人の体温を感じられるようなものが多いのです。藩邸内で暮らす悪ガキの話しや、国元から江戸にやってきて羽目を外してしまった下級藩士の話しなど、人々の暮らしの機微が感じられます。今回も久住さんが、古文書から当時の人々の暮らしぶりを読み解き、本に力を与えてくれていると感じています。

ぜひ、多くの方に手に取っていただけたら幸いです。

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