
死なないための暴力論
¥920(本体)+税
発売日:2024年02月07日
ブレイディみかこさん、推薦!
「『暴力はいけません』と決めつけることの暴力性に、私たちは気づいているだろうか」
「暴力反対」とはよく聞くけれど、じつは世の中は暴力にあふれている。
国は警察という暴力装置を持っており、問答無用で私たちから徴税する(そして増税する)。
資本主義は、私たちを搾取し、格差を生み出す。家父長制は男性優位・女性劣位のシステムをつくりあげる。一方で、こうした暴力に対抗して社会を改善してきたのも、また暴力である。
世の中にあふれる暴力には、否定すべきものと、肯定せざるをえないものがあるのだ。
ジョルジュ・ソレルからデヴィッド・グレーバー、女性参政権運動からBLMまで……世界の思想・運動に学びつつ、思考停止の「暴力反対」から抜け出し、倫理的な力のあり方を探る。
商品情報
書名(カナ) | シナナイタメノボウリョクロン |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 256ページ |
ジャンル | 哲学・宗教 |
ISBN | 978-4-7976-8136-9 |
Cコード | 0230 |
著者略歴

1983年生まれ、東京都出身。長崎大学教員。専門は、哲学・思想史。博士(人間科学)。中央大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院人間科学研究科修了。日本学術振興会特別研究員、パリ第十大学研究員などを経て、2019年より現職。現代思想やアナキズムに関する思想の研究をおこなっている。著書に『具体性の哲学』(以文社)、『アナキズム入門』(ちくま新書)、『国道3号線』(共和国)、『もう革命しかないもんね』(晶文社)など。
目次
第一章 世界は暴力にあふれている
第二章 支配・搾取する、上からの暴力
第三章 自律・抵抗する、下からの反暴力
第四章 暴力の手前にあるもの
お知らせ
- 『死なないための暴力論』メディア掲載情報 2024年07月24日
- 2月12日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2024年02月12日
- 『死なないための暴力論』刊行記念対談イベントのお知らせ(ジュンク堂書店池袋本店) 2024年01月17日