日本人と漢字

笹原宏之・著

¥1,100(本体)+税   
発売日:2015年11月26日

漢字は驚くべきスピードで変化している!

中国から輸入した漢字を、日本人はその繊細さと情緒の豊かさで、独自のものに変えてきた。中国では漢字の音が重視されたが、日本人は形や意味も尊重し、中国とは異なる漢字文化をつくりあげた。本書では、漢字の変化の歴史を追い、一つひとつの漢字には文化や民族、時代の変遷まで内包されていることを紹介する。

日本唯一の「漢字博士」で、「JIS漢字」「人名用漢字」「常用漢字」の改正にも携わる著者が、硬直した漢字に対するイメージを解きほぐす!


商品情報

書名(カナ)ニホンジントカンジ
判型四六判
ページ数176ページ
ジャンル語学・教育
ISBN978-4-7976-7307-4
CコードC0081

著者略歴

笹原宏之(ささはら・ひろゆき)

早稲田大学大学院教授。博士(文学)。東京生まれ。日本語と漢字について古代文字からギャル文字まで研究する。早大大学院を退学後、国立国語研究所主任研究官などを務めた。文部科学省の「常用漢字」、法務省の「人名用漢字」などの制定に携わり、NHK用語委員会の委員も務める。著書に『日本の漢字』(岩波新書)『漢字の歴史』(ちくまプリマー新書)『当て字・当て読み 漢字表現辞典』(三省堂)、共編に『新明解国語辞典』第七版(同)などがあり、『国字の位相と展開』(同)により金田一京助博士記念賞を受賞。

目次

第一章 変化し続ける漢字
第二章 中国での漢字の誕生と変遷
第三章 日本の漢字の変化と多様性
第四章 日本人による漢字への思い入れと手入れ