電子書籍

咲き定まりて

市川雷蔵を旅する

清野恵里子・著

¥2,400(本体)+税   
発売日:2017年12月05日

市川雷蔵の魅力を、残された28本の映画で解き明かす!

市川雷蔵が惜しまれながらこの世を去ったのは、1969年、37歳の時だった。わずか15年に満たない映画界での活動期間に150本を超える作品に出演し、日本映画の黄金期に確かな足跡を残した大スターである。

文筆家・清野恵里子が、原作や資料をひもとき、ゆかりの場所を訪ね、様々なアプローチで書き下ろした28本の雷蔵の代表作。


商品情報

書名(カナ)サキサダマリテ イチカワライゾウヲタビスル
判型A5判
ページ数324ページ
ジャンルエッセイ
ISBN978-4-7976-7348-7
CコードC0095

著者略歴

清野恵里子(せいの・えりこ)

文筆家。1950年、群馬県生まれ。3歳から日本舞踊、その後、父とともに謡や仕舞の稽古に通う。学生時代から映画三昧の日々を送り身体表現としての能や歌舞伎など伝統芸能も含め、舞台芸術全体に関心を寄せる。50代を目前として文筆家としてデビュー。主な著書はベストセラー『樋口可南子のきものまわり』『きもの熱』『樋口可南子のいいものを、少し』 『折にふれて きものの四季』等多数。

目次

1955年 新平家物語 平清盛 「溝口健二が雷蔵に見た、無形のきはく」
1957年 源氏物語 浮舟 匂宮 「長谷川一夫の心中はいかに」
1958年 炎上 溝口吾市 「市川監督にモノ申す」
1960年 ぼんち 喜久治 「原作者 山崎豊子の嘆き」
1961年 好色一代男 世之介 「フェミニスト世之介、諸国を行脚する」
1962年 忍びの者 石川五右衛門 「秩序の埒の外、したたかに生きる」
1963年 眠狂四郎 眠狂四郎 「狂四郎の絵姿」
1966年~1967年 陸軍中野学校 三好次郎 「冷たい狂気」
1967年 ある殺し屋 塩沢 「あの時代」
1967年 華岡青州の妻 華岡青州 「雷蔵の自在」
1968年 ひとり狼 追分伊三蔵 「絶望と落胆を目撃する」 他全28本