
人間の土地へ
¥2,000(本体)+税
発売日:2020年09月25日
極限状況の人間を描くドキュメント!
日本人女性として初めてK2登頂に成功した著者と、ラクダと共に生きるシリアの青年。砂漠で出会った二人を待ち受けていたのは、「今世紀最悪の人道危機」、シリア内戦だった。徴兵された青年は、同胞に銃は向けられない、と政府軍を脱走する。辿り着いた難民キャンプは安全だったが、生きる意味を見い出せず、戦火のシリアに舞い戻る。人間は何を求めて生きるのか? シリア内戦を内側から見たノンフィクション。
【第8回 山本美香記念国際ジャーナリスト賞 受賞】
商品情報
書名(カナ) | ニンゲンノトチヘ |
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判型 | 四六判 |
装丁 | 水戸部功 |
ページ数 | 264ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
ISBN | 978-4-7976-7389-0 |
Cコード | 0095 |
刷数 | 第3刷 |
著者略歴

フォトグラファー。1982年、秋田県生まれ。高校時代から登山に魅せられ、国内外の山に登る。2006年、世界第2位の高峰K2(8611m)に、日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞、秋田県民栄誉章受章。自然と共に生きる人間の暮らしに惹かれ、旅するなかで知り合ったシリア人男性と結婚。シリア内戦・難民をテーマに撮影を続ける。著書に『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』(河出書房新社)。
目次
第1章 2006年 非情の頂、K2からの帰還
第2章 沙漠のオアシス パルミラ
第3章 混迷のシリア
第4章 難民の多様を生きる
第5章 日本、目に見えぬ壁
第6章 平和を待つ人々
第7章 難民の土地
終章 夜の光
お知らせ
- 『人間の土地へ』メディア掲載情報 2025年08月29日
- 【受賞】『人間の土地へ』第8回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞! 2021年05月14日
- 12/29 新聞広告 2020年12月29日
- 『人間の土地へ』重版出来! 2020年12月24日
- 『人間の土地へ』重版出来! 2020年11月27日
担当編集者より
小松さんがこの作品を書き始めてから、はや3年の月日が流れました。まだ赤ちゃんだった長男サーメル君をあやしながら、打合せをしていたことが昨日のことのように思い出されます。その後も、大きくなったサーメル君と、2018年に生まれた次男サラーム君の二人を同時にあやしながら、疲れも見せずに打合せをする姿に、さすがK2の登頂者!と感心しました。今は平和に暮らしている小松さんとラドワンさんですが、その半生は、「波瀾万丈」という言葉そのもの。この作品に触れることで、お二人が体験した「戦争の理不尽」を読み取っていただければ、嬉しく思います。