電子書籍

中学受験のリアル

宮本さおり

¥900(本体)+税   
発売日:2024年10月07日

急増する中学受験生、「全落ち」などの厳しい現実…。
「合格体験記」には書かれないドラマを追って、
15組の親子を取材したノンフィクション。

首都圏の中学受験者数は2023年、過去最高を記録した。東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県では、18パーセントの子どもたちが受験を経験し、熱は地方にも波及している。一方、第一志望校に合格する子どもの数はわずか3割。

「全落ち」を経験する子どもは立ち直れるのか?
親のエゴや塾の実績づくりで志望校を決めていいのか?
偏差値では測れない、子どもに合った学校とは?

中学受験に挑んだ親子を5年間追い続けたルポルタージュには、きれい事では終わらない中学受験のリアルがある。


商品情報

書名(カナ)チュウガクジュケンノリアル
判型新書版
ページ数232ページ
ジャンル語学・教育
ISBN978-4-7976-8149-9
Cコード0237

著者略歴

宮本さおり(みやもと・さおり)

ジャーナリスト。1977年、愛知県生まれ。同志社女子大学卒業。地方新聞記者を経て2004年に渡米し、シカゴにて第一子の子育てに専念。2008年から教育、子育て、ワークライフバランス分野を中心に取材活動を再開。「AERA」などで執筆。「東洋経済オンライン」の連載「中学受験のリアル」を含む教育ルポで東洋経済オンラインアワード2020「ソーシャルインパクト賞」を受賞。著書に『データサイエンスが求める「新しい数学力」』 (日本実業出版社)など。プライベートでは大学生と中学生の子をもつ母。

目次

はじめに

「全落ち」は珍しくないという現実
学童の代わり程度で始まった中学受験

まさか受かるとは思わなかった
偏差値38から憧れ校を目指した少年

親の気持ちと子どもの本音
中受をやめ高校受験で慶應付属に合格した少年

親の望みで始まった中学受験
最後まで「人ごと」で終わってしまった中学受験
一族みんな慶應という家に生まれてしまった少女
いじめに走った少年

高圧的な指導者や親から子どもを守る
髪をかきむしるほど苦しくなった少年
母親による「親塾」の代償を引き受けた少女

プロスポーツ選手になる夢を追いかける
野球を続けられる環境を求めて挑戦した受験
世界を目指して中学受験を決意した少女

お金も時間もほどほどの省エネ受験
好きなことをしながら無理しない受験
偏差値40台の学校を目指す受験

全国に広がる中高一貫教育

障害をもつ子の中学受験
早期治療の決断で難関校へ進学
発達障害を受け入れられなかった父親

幸せな学校生活の行方
偏差値重視で入学を決めた少女の結末

あとがき

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