
スーツアクターの矜恃
¥1800(本体)+税
発売日:2023年09月26日
特撮キャラクターたちに命を宿してきた
スーツアクターの生き様と軌跡を、この一冊に。
ある時は主役のヒーロー。
ある時は異形の敵役。
表情のない面をかぶりながら感情表現をこなし、わずかな視界の中で、命に関わる危険なスタントを繰り広げる「スーツアクター」。
本書は「(キャラクターの)中の人」であるスーツアクターに焦点を当て、彼らが見せてくれる凄絶なアクションや演技の妙、その歴史から撮影時のエピソードなど、日本独自に発展したこの特殊技能の真価を分析し、語りつくす一冊。
●50人以上にのぼる取材を重ね、演者たちを全方位から分析・考察
●『月光仮面』の大瀬康一、『ウルトラマン』の古谷敏、『仮面ライダー』の藤岡弘、、『平成・令和仮面ライダー』の高岩成二、縄田雄哉など新旧人気スーツアクターや関係者18名のインタビューを掲載
商品情報
書名(カナ) | スーツアクターノキョウジ |
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判型 | 四六判ソフト |
ページ数 | 320ページ |
ジャンル | ノンフィクション |
ISBN | 978-4-7976-7436-1 |
Cコード | 0074 |
著者略歴

読売新聞東京本社社長直属教育ネットワーク事務局専門委員。1964年生まれ。法政大学を経てボストン大学卒。88年、ノースウエスタン大学大学院にて修士号(政治学)を取得。89年、読売新聞社入社。政治部、文化部などを経て現職。広く特撮関係者を招いてのトークライブイベント「340 Presents」を主催。著書に『ヒーローたちの戦いは報われたか』(集英社クリエイティブ 2015年)など。
(撮影・マルベル堂)
目次
【目次より抜粋】
第一部 スーツアクターが注目される時代
第1章 もはや「中の人」ではない
「ざわつき」の震源はスーツアクター/その役に代理はいない
第2章 ハリウッドでさえ再現不可能
「カッコよさ」に国境はない/日本のヒーローがハリウッドに影響を及ぼす
★インタビュー
大瀬康一/古谷敏/藤岡弘、
第二部 スーツアクターの確立
第3章 着ぐるみアクションの源流
ゴジラから受け継ぐ着ぐるみの演技/初めての巨大ヒーローを演じる
第4章 ヒーローの様式を築く大野剣友会
危険ゆえ惹きつけるアクション/「できません」が許されない現場
第5章 主役の集団化とJACの台頭
キャラクターを演じるために生まれてきた男/エスカレートを続けるアクション
第6章 完成へ向かう特撮アクション
熱演が波及する/人間離れした身体性はどこから
★インタビュー
中屋敷哲也/岡田勝/岡元次郎/富永研司/高岩成二/浅井宏輔/縄田雄哉
第三部 スーツアクターを論じる
第7章 余人をもって代え難い特殊技能
表情のない面で感情を表現する/女性より女性らしい「女形」の極意
第8章 アクションを創る人
アクション監督・山岡淳二の功績/カメラマン・いのくままさおの技巧
第9章 演者たちの意識
影の立役者「兵隊」たち/正当に評価されるべき「国宝級」技能
第10章 本当の主役は誰か
然るべき「扱い」を/世界に誇る、もう一つの文化
★インタビュー
坂本浩一/金田治/春田純一/喜多川2tom/蜂須賀祐一/福沢博文/和田三四郎/新堀和男
お知らせ
- 『スーツアクターの矜恃』メディア掲載情報 2023年12月11日
- 9月26日朝日新聞、中日新聞、聖教新聞に連合広告を掲出しました。 2023年09月26日