
クレーンゲームで学ぶ物理学
¥880(本体)+税
発売日:2024年04月05日
クレーンゲームは物理学の宝庫!
ゲーム歴30年の物理学者による、オモシロ物理学入門!
本書はクレーンゲームを題材に、物理学の基本を解説していく本です。
著者はクレーンゲーム歴30年の物理学者で、ライフワークとしてクレーンゲームを物理学的な視点から研究しています。
ゲームセンターで硬貨を投入し、ボタンを操作し、クレーンを動かし景品をゲットする――。この一連の動作に「座標・ばね・重心・てこの原理・振動・力の合成と分解・摩擦力・電磁誘導・位置エネルギー・確率」といった、様々な物理の基本が詰まっています。
ゲームの仕組みや景品ゲットまでの悪戦苦闘を描きながら、物理の基本に触れていく。
物理が好きな方も苦手な方も、楽しく読めて物理がもっと身近になる、オモシロ物理学入門。
商品情報
| 書名(カナ) | クレーンゲームデマナブブツリガク |
|---|---|
| 判型 | 新書判 |
| ページ数 | 224ページ |
| ジャンル | 科学・技術 |
| ISBN | 978-4-7976-8139-0 |
| Cコード | 0242 |
| 刷数 | 第2刷 |
著者略歴

鹿児島大学理学部教授。1967年沖縄県生まれ。愛媛大学理学部物理学科卒業、同大学院理学研究科、広島大学大学院生物圏科学研究科修了、博士(学術)。東京大学物性研究所COE研究員、東北大学金属材料研究所准教授などを経て、2010年より現職。専門は強磁場物質科学。クレーンゲーム歴は30年以上。近年は高校生向けにクレーンゲームを題材にした物理学の模擬授業を行うなど、精力的に活動している。
目次
第1章 クレーンゲームの物理的環境
力学の授業は座標から/物体の位置を指定する/クレーンゲームと座標/クレーンゲームとばね/フックの法則/ばねの復元力を制御する/支点・力点・作用点/今も昔も、ばねはUFOメカの要
第2章 クレーンゲームとアームの物理
「重心」=「重心のある軸」が交わる点/高校物理の「重心」の求め方/物体の運動/てこの原理/クレーンゲームを宇宙ステーションに持っていくと?/直面する「アームの自由度1問題」/「アームの自由度1問題」の物理学的対抗策/ガリレオの「振り子」はクレーンゲームの「揺れ」/上級編:クレーンゲーム機を月に持っていくと?
第3章 クレーンゲームの摩擦力
力の合成と分解/アーム以外の力を駆使する/摩擦力/上級編:静止摩擦係数
第4章 フィールド上の攻防
ラバーシートの登場/消えたプライズ側面のホール/ひっかけ技「ホールフック」/シャベルの接触面と摩擦力/リカバリーは可能/インナーカバーの登場/インナーカバー問題への対抗アイデア/ひもというゲームチェンジャー
第5章 プライズの転倒
転倒/重心の位置/力のモーメント/様々なプライズの形と配置との攻防/落とし口側に出ているプラスチックリング/台の上に鎮座する六角柱型プライズ/2つの筒型のプライズ/撃力で綾波レイを倒す/センター入試にも出た
第6章 クレーンゲームのポテンシャル
クレーンゲームの取り出し口はなぜ閉じる?/扉とポテンシャルエネルギー/スイングドア/直方体をスイングさせる/プライズを動かす「突き回し」/山積みのプライズとポテンシャル/ナイアガラとポテンシャル
第7章 クレーンゲームのコイルと電流
3本のアーム/分解してみる/電磁石とコイル/電流を流してみる/重力と磁力/直流と交流/電磁誘導で灯をともす/ジュール熱/一円玉の手品と渦電流/ICカード
第8章 クレーンゲームの確率と規則性
プライズゲットの確率/規則性と周期性/クレーンゲームの規則性、周期性を観察する/クレーンゲームの温故知新/(1)ひっかけ技:技名「すきまフック」(難易度―★★★)/(2)ひっかけ技:技名「ひも掛け」(難易度―★★★★)/(3)ずらし技:技名「引き落とし」(難易度―★★★)/(4)おとし技:技名「プッシュゲット」(難易度―★★★)/(5)おとし技:技名「ちゃぶ台返し」(難易度―★★★★★)/2本の金属棒による「橋渡し」/橋渡し設定における箱型プライズに作用する摩擦力の確認実験/「それって、アリ?」もまた楽しい
おわりに
参考文献
お知らせ
- 『クレーンゲームで学ぶ物理学』メディア掲載情報 2025年10月07日
- 『クレーンゲームで学ぶ物理学』重版出来! 2025年07月07日
- 4月6日 朝日新聞に半5段広告を掲出しました。 2024年04月06日
担当編集者より



