
おいしい味の表現術
¥900(本体)+税
発売日:2022年02月07日
もう味の表現に困らない! ことばと味の旨みを存分に。
SNSや食レポで食のおいしさを伝えるのが楽しくなる1冊!
コク・キレ・のどごしの意味は? 生バームクーヘンの「生」って何? など味にまつわることばを食いしん坊の言語学者たちが深掘り、徹底分析。
またカレーやラーメン、お菓子の味のおいしさを、比喩やオノマトペを利用して効果的に伝える方法をわかりやすく解説。
解き明かされるレトリックの数々に驚かされ、日本語の奥深さを堪能できます。引用した東海林さだおさん、小泉武夫さんなどの名文や、『美味しんぼ』『神の雫』『孤独のグルメ』などグルメ漫画のセリフも味わい深く、図や表も多用しています。
★食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載★
商品情報
| 書名(カナ) | オイシイアジノヒョウゲンジュツ |
|---|---|
| 判型 | 新書判 |
| ページ数 | 272ページ |
| ジャンル | 趣味・実用 |
| ISBN | 978-4-7976-8095-9 |
| Cコード | 0281 |
著者略歴

1951年京都府生まれ。大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック・言語学。著書に『書くための文章読本』(集英社インターナショナル)、『日本語のレトリック』(岩波ジュニア新書)など多数。編著書に『ことばは味を超える』、『味ことばの世界』(共に海鳴社)など。
味にまつわる言葉を研究している言語研究者集団。瀬戸賢一、宮畑一範、辻本智子、稲永知世、山口治彦、小田希望、山添秀剛、武藤彩加、小森道彦、安井泉。(本書の章立て順)。
目次
序章
ことばから味へ・味からことばへ(瀬戸賢一)
第一章
コク・キレ・のどごし(宮畑一範)
第二章
「生」の味と魅力(瀬戸賢一)
第三章
味の「宝石箱」のヒミツ(辻本智子)
第四章
女の「うまい」・男の「おいしい」――男性しか「うまい」と言わないのか?(稲永知世)
第五章
マンガな味――ジャンルに根ざした味覚の表現(山口治彦)
第六章
カレーなるおいしさの表現(小田希望)
第七章
ラーメンの味ことば(山添秀剛)
第八章
お菓子のオノマトペ(武藤彩加)
コラム(小森道彦、安井泉)
お知らせ
- 『おいしい味の表現術』メディア掲載情報 2025年12月26日
- 2月7日朝日新聞に全5段広告を掲出いたしました。 2022年02月07日
担当編集者より
コロナ第一波の直前、京都に本書の打ち合わせに伺いました。瀬戸賢一さんだけでなく、本書3章で彦摩呂さんの言葉の力を解き明かした辻本智子さんも同席してくださいました。打ち合わせ中に繰り返されたのは、弟子・辻本さんによる敬愛する師・瀬戸先生に対する小気味良いツッコミ。ほのぼのとしながらも学問に対しては真摯な師弟関係でした。
楽しいお二人のやりとりに驚き、「学問の世界の師弟関係はこうなのですか?」と問う私に、「あまりないと思います」とのお答え。
このめったにない楽しい関係こそが、味ことば研究ラボラトリーの楽しさ、ひいてはこの本の楽しさだと思います。
たがいの研究の価値を認め楽しく高めあい、突っ込むところは容赦なく突っ込む。そしてとにかく食べること、飲むこと、料理が大好き。
味の表現を自分のものにできると同時に、ああ、おいしいものを食べたい、おいしいお酒を飲みたいと思わずにはいられない本書。
ことばと味の両方の旨味を存分に味わってください。



