電子書籍

あなたを救う培養幹細胞治療

辻晋作

¥800(本体)+税   
発売日:2021年08月06日

治療困難だった疾患や痛みに再生医療で挑む!
次世代医療として世界中で研究が進む再生医療。新たな成長戦略として有望視している日本も、その実用化を強力に推進している。実はすでに身近な分野での適用が始まっていることをご存知だろうか。特に注目されているのが、患者自身の身体から採取した幹細胞を培養・投与する治療法である。本分野の最前線で活躍する著者が、この培養幹細胞治療を中心に、再生医療のあゆみと実際の治療、今後の展望についてわかりやすく解説。再生医療の今がわかる一冊!


商品情報

書名(カナ)アナタヲスクウバイヨウカンサイボウチリョウ
判型新書判
ページ数192ページ
ジャンル医療
ISBN978-4-7976-8079-9
Cコード0247

著者略歴

辻晋作(つじ・しんさく)

医学博士。1974年生まれ。アヴェニューセルクリニック再生医療統括医師。東京大学医学部卒業後、形成外科領域の治療・研究を行ううち、再生医療の整形外科領域における大きな可能性に気が付く。2016年にアヴェニューセルクリニックを設立し、培養幹細胞を中心とした治療を実践。また、東京大学や大手企業などと協力しながら培養幹細胞治療の研究と普及につとめている。

目次

はじめに

第一章 再生医療との出会い〜私が再生医療を選んだ理由〜
・小児科医を夢見た医学生時代
・褥瘡治療との出会い
・血小板治療から再生医療の道へ
・幹細胞治療のスタート

第二章 再生医療のあゆみ
・再生医療と幹細胞治療
・幹細胞の特徴と種類
・多能性幹細胞
・組織幹細胞
・間葉系幹細胞とは
・皮膚の培養からスタートした再生医療
・クローンヒツジとバカンティマウスの登場
・ティッシュエンジニアリングの開始
・ES細胞とiPS細胞の研究
・間葉系幹細胞を使った治療薬の開発
・再生医療事件簿
・臍帯血にまつわる不正事件

第三章 日本における再生医療
・日本の「特殊」な再生医療事情
・短期の臨床試験で承認される再生医療
・再生医療等安全性確保法のリスク分類
・認定再生医療等委員会について
・細胞培養を外部委託可能にした新法
・細胞培養の方法
・培養細胞は入院患者さんのように扱う
・治療スケジュールと細胞凍結
・東大との共同基礎研究
・細胞培養に使う「培地」の開発
・細胞育成を促す最良の不織布をつくる
・培養上清治療の可能性

第四章 再生医療の実際 〜膝関節治療の流れ〜
・幹細胞治療で組織はどう修復されるのか
・変形性関節症の原因と症状
・変形性膝関節症のさまざまな治療法
・再生医療による変形性膝関節症治療
・幹細胞治療の流れ

第五章 培養幹細胞による最新治療
・幹細胞による治療例
・注射による幹細胞治療
 その一・脱毛症
 その二・靱帯と腱の損傷
 その三・皮膚の加齢性変化
 その四・リンパ浮腫
・点滴による幹細胞治療
 その一・脳梗塞後遺症
 その二・ALS
 その三・動脈硬化症
 その四・難治性アトピー性皮膚炎

おわりに

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