電子書籍

「泣き虫」チャーチル

大英帝国を救った男の物語

広谷直路

¥1800(本体)+税   
発売日:2023年12月05日

チャーチル生誕150年(2024年)!
これまでに描かれたチャーチル像を覆す、著者渾身の評伝。

本国イギリスでも再評価が進む政治家チャーチル。
その波瀾万丈の生涯を、チャーチル研究をライフラークとする著者がドラマチックに描く。

――さて、ウィンストン・チャーチル。
二度の世界大戦に体をはった政治リーダーであるとともに、ノーベル文学賞受賞作家。ジャーナリストで画家。また、自邸の塀だって築いてしまうDIYのレンガ積み職人。
イギリスの一大国難の前に立ちはだかり、向こうっ気がめっぽう強い一方、とんでもない泣き虫でもあるこの男、いったいどこから、どのようにしてやって来たのか?
 (プロローグより)

巻末付録には「英語で読むチャーチルの名台詞」を収録。


商品情報

書名(カナ)ナキムシチャーチル ダイエイテイコクヲスクッタオトコノモノガタリ
判型四六判ソフト
ページ数304ページ
ジャンル歴史・地理
ISBN978-4-7976-7439-2
Cコード0023

著者略歴

広谷直路(ひろたに・なおみち)

1942年生まれ。ノンフィクションエディター。東京外国語大学卒。集英社グループの元編集者。『PLAYBOY日本版』編集長、翻訳書編集長、集英社新書編集部長、綜合社代表などを歴任。

目次

プロローグ

第1章 血と汗と涙と苦汁
学校ぎらい/「ギヴイン」か? 「ギヴアップ」か?/”王冠をかけた恋”事件/
「神の名のもとに告げる!」/国王が信頼する後継候補/見えすいた《罠》/
「血と汗と涙」を約束

第2章 血を流して戦う国民
フランスの悲鳴/”ホーリーフォックス”/チャーチルVSハリファックス/
感涙にむせぶ/チャーチルVSケインズ/ヒトラーを使用人/
謎の「進撃停止命令」/閣議室バトル/大西洋の対岸で/ダンケルクのヒトラー/
ジョン・F・ケネディの父親/大西洋横断飛行のヒーロー/毒ガスには毒ガスで!/
ケネディ駐英大使の「最後」/”チャーチル謀略説”を検証する/父の国から母の国に/
無念の死を遂げた父/初めて「母の地」アメリカへ

第3章 ヒトラーVS地獄の悪魔
駐イギリス日本大使/ビルマルートで日英せめぎ合い/《十字架上の日本》/
チャーチル・葉巻・拳銃/日独伊三国同盟/「イギリス帝国主義野郎」/
「日本は戦争を仕掛けてくる」/老政治家の熱涙/「日独伊ソ四国協商」構想/
ヒトラーの日本不信/日ソ中立条約の舞台裏/ヒトラーが地獄に侵攻するなら/
世界じゅうを驚かせたチャーチル演説

第4章 大統領という愛人
米大統領の「夏休み」/独裁者の本音/「なんと無礼な!」/
“愛人”の気まぐれ/マジック情報/ふたりの日本大使/
「アメリカは参戦すべきでしょう!」/1ヵ月は時間をかせげる/日米間に戦争が起こるかも……/
幻の日米トップ会談/「日本は一体どうなるのだ」/「ハル・ノート」/
タイムオーバーした《最後通告》/なぜ解読は遅れたのか/英国海軍、敗れる/
それぞれの「その後」

第5章「敗北と不名誉とはわけが違う」
主治医モーラン卿/《ヒヨッコの首ったま》/心臓冠動脈不全/
史上初の東京空爆/運命のミッドウェー海戦/ルーズヴェルトに激怒/
ロボットのようなモロトフ/マンハッタン計画/まさかのときの友こそ、真の友である

第6章「ロンメル!ロンメル!ロンメル!ロンメル!」
砂漠のキツネ/チャーチルもはまった落とし穴/内閣不信任案/
エジプトへ飛ぶ/「この陰気で邪悪なボルシェヴィキ国」/”食えない相手”同士/
クレムリンの言い合い/エンド・オブ・ザ・ビギニング/カサブランカ会談/
オーバーロード作戦/イタリア降伏/テヘランのビッグ・スリー/
チャーチルの帝国主義ショー

第7章「ディス・イズ・ユア・ヴィクトリー!」
ノルマンディー/ド・ゴール准将/ロバート・キャパ/
ヘミングウェイ/ベヴィンという男/クレメント・アトリー/
副首相の苦言/ヤルタ会談/アイゼンハワー元帥/
「戦友」との涙の別れ/10年ぶりの総選挙/ゲシュタポ・スピーチ/
史上最大のサプライズ

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