
対論! 生命誕生の謎
¥800(本体)+税
発売日:2019年12月06日
生命が生まれたのは、海か陸か?
「地球生命の起源は深海の熱水噴出孔にある」という説を実証すべく、水深2000メートルの深海で生物探査を行う微生物学者の高井研。一方、国際宇宙ステーション(ISS)で行われている生命実験「たんぽぽ計画」の代表を務める分子生物学者の山岸明彦は、「生命は陸上の温泉で生まれた」と考える。
まったく異なる説を唱える二人が、生命の起源や進化の謎、地球外生命探査について激しく論じ合い、生命の本質を明らかにする。
商品情報
書名(カナ) | タイロン! セイメイタンジョウノナゾ |
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判型 | 新書判 |
ページ数 | 192ページ |
ジャンル | 科学・技術 |
ISBN | 978-4-7976-8047-8 |
Cコード | 0245 |
著者略歴

分子生物学者、東京薬科大学名誉教授。1953年、福井県生まれ。81年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。2015年から国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で行われている「たんぽぽ計画」の代表を務める。著書『生命はいつ、どこで、どのように生まれたのか』(集英社インターナショナル)など。

微生物学者、海洋研究開発機構(JAMSTEC)深海・地殻内生物圏研究分野分野長。1969年、京都府生まれ。97年、京都大学大学院農学研究科水産学専攻博士課程修了。専門は極限環境微生物・生命の起源・宇宙生物学。著書『生命はなぜ生まれたのか』(幻冬舎新書)など。
お知らせ
- 『対論!生命誕生の謎』読売新聞に書評が掲載されました。 2020年01月20日
- 週刊新潮に『対論!生命誕生の謎』の書評が掲載されました。 2020年01月07日
- 12月6日 朝日新聞(2面)に半5段広告を掲載いたしました。 2019年12月06日
担当編集者より
山岸明彦先生と高井研先生の最初の対談が行われたのは、2015年秋のことです。山岸先生の著書『生命はいつ、どこで、どのように生まれたのか』(小社刊)の刊行記念として、八重洲ブックセンターで対談していただいたのですが、そのときのお二人の生命の起源や進化に対する考え方の違いは、あまりにも衝撃的でした。知的好奇心あふれる内容に興奮し、思わず「ぜひ書籍化を!」とお願いしたのが、このたびの新書を刊行するきっかけです。
後日、改めて対談をしていただくと、「生命に進化は必要ない!」「いや、進化(変異)をしっかり伝えられなくては、生命とは呼べない!」など、お二人の生命観の違いに、さらに驚いたのを覚えています。もちろん共通する部分も多いのですが、共に「生物学」を極めた第一線の研究者であっても、「まだわかっていない」ことについては、考え方が決定的に異なるというのが非常に印象的でした。
本書では、そうした「未知の部分」について、山岸先生と高井先生のお二人が徹底的に対論、議論、討論しています。科学の楽しさとは、それまで未知であったことを明らかにしていくことです。お二人の対談はその楽しさを余すところなく伝えるとともに、生命科学の根本的な問題点を浮き彫りにしていると思います。
最新の「宇宙生物学(アストロバイオロジー)」入門書にもなっておりますので、ぜひ、お手にとってみてください!