
失われたTOKIOを求めて
¥800(本体)+税
発売日:2022年04月07日
タカハシさんの不思議な東京案内!
6歳のとき、親に連れられ「夜逃げ同然」でやってきた東京。
この大都会で引っ越しを数十回繰り返した作家は、コロナ禍の2年間、自身の思い出や土地の記憶をなぞるかのように歩き回った。
御茶ノ水で学生運動に身を投じた青春を語り、新国立競技場で戦時下の学徒壮行会を想う。新宿では都知事選下の都庁を訪れ、新トキワ荘では赤貧の少年時代を回想する。ジブリ美術館で宮﨑駿との、渋谷川で庵野秀明との交友を懐かしみ、皇居では昭和天皇のもうひとつの人生に思いを馳せる。
読む人それぞれの「TOKI(時)」を思い起こさせてくれる、「極私的」東京探訪記。
商品情報
| 書名(カナ) | ウシナワレタトキオヲモトメテ |
|---|---|
| 判型 | 新書判 |
| ページ数 | 192ページ |
| ジャンル | 文芸 |
| ISBN | 978-4-7976-8097-3 |
| Cコード | 0295 |
著者略歴

作家。1951年、広島県生まれ。横浜国立大学経済学部除籍。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。
他の著書に『お釈迦さま以外はみんなバカ』(インターナショナル新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、『「ことば」に殺される前に』(河出新書)など多数。
目次
はじめに わたしがTOKIOを歩いたわけ
御茶ノ水 文化学院、夢の跡
新国立競技場 戦争とスタジアム
新宿 都庁舎で都知事選を
上野動物園 あつまれ動物の森
明治神宮とはとバス 「東京の歩き方」を片手に
トキワ荘マンガミュージアム マンガが若かったころ
三鷹の森ジブリ美術館 宮﨑さんの話
渋谷 天空の都市と地下を流れる川
皇居 長いあとがき
お知らせ
- 『失われたTOKIOを求めて』電車広告を掲出しました。 2022年05月16日
- 4月13日朝日新聞に全5段広告を掲出いたしました。 2022年04月13日
- 『失われたTOKIOを求めて』刊行記念オンラインイベント もうひとつの「失われたTOKIOを求めて」開催のお知らせ 2022年04月07日
担当編集者より
最初は令和版『ずばり東京』(開高健)をやろうとしていました。東京での五輪開催に合わせ、オリンピックに関心のない高橋さんにふさわしい、ちょっと斜に構えた東京のルポルタージュを書いていただこうと。それが、雑誌kotobaでの連載が始まるのとほぼ同時に、新型コロナ流行によって新しい作品へと変貌を遂げていくことになりました。
静かになった東京の街を、引っ越し歴数十回という東京を知り尽くした作家が、自らの六歳からの思い出と共に、またその土地の知られざる歴史を辿るように、考えながら歩く、歩きながら考える東京探訪記となったのです。2年間にわたり、高橋さんと一緒に静かな東京を歩く体験は、編集者冥利に尽きるものでもありました。
円熟した作家の人生の断片があちこちに散りばめられた、作家の極私的探訪記、どうかお楽しみください。


