夕陽に赤い町中華 | 集英社インターナショナル 公式サイト
電子書籍

夕陽に赤い町中華

北尾トロ

¥1,600(本体)+税   
発売日:2019年06月05日

安くてボリュームたっぷりで、昭和の胃袋を満たしてくれた町中華。
なぜかクセになる味、個性的な店主たち。
そんな町中華が姿を消しつつあることに危機感を覚え、町中華探検隊を結成したのが北尾トロ。隊長として数百軒を食べ歩き、昭和の食文化の歴史と魅力を追った。

闇市から始まった店、アメリカの小麦戦略や化学調味料ブーム、メニューが豊富な理由、のれん分けや屋号の分析など多角的に町中華を描き切った1冊!


商品情報

書名(カナ)ユウヒニアカイマチチュウカ
判型四六判
ページ数256ページ
ジャンル趣味・実用
ISBN978-4-7976-7374-6
Cコード0095

著者略歴

北尾トロ(きたお とろ)

ノンフィクション作家。1958年、福岡県生まれ。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊、15年まで編集長を務める。2014年より町中華探検隊を結成。また移住した長野県松本市で狩猟免許を取得。猟師としても活動中。著書に『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)、『晴れた日は鴨を撃ちに』(信濃毎日新聞社)、『欠歯生活』(文藝春秋)など多数。共著に『町中華とはなんだ』(角川文庫)『町中華探検隊がゆく!』(交通新聞社)などがある。

目次

目次より抜粋

第一章 町中華はどこからきたのか ~もろびとこぞりて
(一)人形町の『大勝軒本店』に見る戦前からの流れ
(二)地方から東京へ『下北沢丸長』に見る戦後の流れ
(三)引揚者の参入で大陸の味が合流した
 ◆コラム1 町中華店名考◆
(四)日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略
(五)町中華の味を決定づけた“化調”の流行

第二章 町中華の黄金期 ~ワリバシは踊り、鍋は炎に包まれた
(一)出前のバイクが町を走る
(二)メニュー研究:“定番打線”と“三種の神器”が奇跡の合体
(三)絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて

第三章 町中華よ何処へいく ~太陽はまだ沈まない
◇伝説の人、山岸一雄の味を求めて~ 『お茶の水、大勝軒』の挑戦
 ◆コラム2 残っている町中華はなぜつぶれないのか

担当編集者より

町中華はなぜ男たちに愛されるのか──

『夕陽に赤い町中華』は当ホームページの連載から生まれました。
著者北尾トロさんは誰も気づいていない、面白いことを見つける天才。消えゆきつつある身近な秘境、町中華を発見し「町中華探検隊」を結成、ブームの火付け役となりました。
「町中華探検隊」の活動での面白すぎる発見と気づきを形にし、深まる謎を解くべく自分が知りたいことを調べて書いた連載。その連載に大幅に加筆したのが本書です。

地方から来てひと旗あげた人々のことや、戦後アメリカが仕掛けた小麦粉の流通などの町中華史から、クセになる味の正体・化調のこと、ラーメンの神様・山岸一雄さんの『東池袋大勝軒』の復刻メニューに挑戦する愛弟子まで……。

軽妙なトロさん節で、町中華のすべてを描ききりました。そんなトロさんの魅力には、ネーミングの妙というのもあります。“飲み中華”、“未亡人中華”、“ゆるチェーン”、“来日系”などなどの町中華探検隊用語もお楽しみください。

町中華を語るトロさんは、取材のときも、打ち合わせのときも本当に楽しそうでした。ちなみに打ち合わせは神保町の『成光(ルビ:なりみつ)』で始まり(当時の弊社代表と鉢合わせ、「お代はあちらのお客様が」状態に)、『お茶の水、大勝軒BRANCHING』で終わりました。

本書を書ききっても、トロさんの町中華愛は衰えそうにありません。明日は閉店するかもしれない町中華に今日も足を踏み入れ、厨房が見える場所に陣取り、心から町中華ライブを楽しむのです。

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