リオとタケル

中村安希・著

¥1,500(本体)+税   
発売日:2014年06月26日

セクシュアリティとは何か。
アメリカと日本、二人の恩師の生き方をたどりながら
誰もが秘める「内なる欲求」を見つめた意欲作。

70年代から90年代にかけてのアメリカ演劇界で、デザイナーとして活躍したリオとタケル。著者は大学の恩師である彼らに魅了される。
二人の関係は、まるで優美で絶妙なダンスのごとく周囲の人々を惹き付けた。

人生で最もかけがえのないものとは何か?
彼らはどのようにしてそれを獲得し、また何を削ぎ落としてきたのか──。

旅を通して少数派の人々のささやきに耳を傾け、現代社会を生きる困難さと幸福を描いてきたノンフィクション作家・中村安希が、アメリカと日本を往復するなかで、自分の欲求に正直に生きることの本質を見つめる。 


商品情報

書名(カナ)リオトタケル
判型四六判
ページ数336ページ
ジャンルノンフィクション
ISBN978-4-7976-7274-9
CコードC0095

著者略歴

中村安希(なかむら・あき)

ノンフィクション作家。1979年京都府生まれ、三重県育ち。カリフォルニア大学アーバイン校演劇学部卒。09年、47ヵ国をめぐる旅をもとに書いた『インパラの朝』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に、『Beフラット』(亜紀書房)、『食べる。』『愛と憎しみの豚』(共に集英社)がある。

目次

第1話 ロールモデル
第2話 最強デザインチーム
第3話 『演劇』を教える人
第4話 憧れの先輩
第5話 ステレオタイプ
第6話 楽観主義者
第7話 ゲイの定義
第8話 アンティゴネ
第9話 17歳だった僕へ
第10話 欲求と選択