ニャン生訓 | 集英社インターナショナル 公式サイト

ニャン生訓

養生訓:貝原益軒 / 写真:沖昌之 / 現代語訳・解説:熊谷あづさ

¥1,500(本体)+税   
発売日:2020年09月25日

ユーモラスなネコ写真と江戸の健康指南書が合体!?
自然に委ね、生活を律し、心の安定を重んずる。江戸の健康指南書『養生訓』には、現代人に響くメッセージがいっぱい! その数ある教えのなかから今日的な期待に応える言葉を厳選し、わかりやすい解釈と解説を、ユーモラスで愛らしいねこの写真に添えて紹介します。コロナ禍で不安を感じている今こそ、ねこに癒やされながら、江戸の簡単健康法で心と身体を整えましょう。

魅力的な外ねこたち
本書に登場するねこたちを撮影したのは、今、もっとも勢いのある猫写真家・沖昌之さん。しなやかでしたたか、それでいてかわいい外ねこたち。独特なポーズ、奇妙な表情、どうして……と思わずにはいられない決定的な奇跡の瞬間を切り取った写真が、養生訓の教えと不思議とマッチします。

ねこに関する情報も満載!
人の健康や生き方についてだけでなく、紹介した養生訓にまつわる猫の健康や行動、歴史雑学なども多数掲載。また、ねこ好きなら誰でもうなずきたくなるような”あるあるネタ”もたくさん載せました。

解剖学者・養老孟司氏も推薦!
「ネコに学ぶ、素直な生き方が健康のもと」
ねこ好きとしても知られる養老孟司先生からもご推薦いただきました。帯には愛猫の”まる”と一緒の写真も掲載させていただきました。

『養生訓』とは?
江戸時代に福岡藩の儒学者・貝原益軒が著した健康指南書。病弱だった益軒があらゆる学問を学び、自らの身体で実践し編み出した独自の健康法をまとめたものです。300年という年月が過ぎてもなお、現代語訳が刊行され続けている超ロングセラーであることもすごいのですが、コロナウイルスの流行で大きな不安を抱えている我々を、まるで見透かすような教えがたくさん掲載されていることに驚きを禁じえません。その根底にあるのは「身体の健康 = 心の健康」という思想。ただ単に健康術が紹介されているだけでなく「自らの感情といかに対峙し、精神の安定を得るか」という点に深く言及された書物で、生き方指南書とも言える内容になっているのです。その意味で、生きづらさを抱える現代日本人の心にも響く、智恵とメッセージが隠された書物といえるでしょう。


商品情報

書名(カナ)ニャンジョウクン
判型四六判変型 ソフトカバー
ページ数96ページ
ジャンルビジュアル
ISBN978-4-7976-7388-3
CコードC0095

著者略歴

貝原益軒

儒学者、本草学者、医師。1630年、福岡藩士の四男として生まれる。病弱ながらも8歳で『平家物語』を読みこなす神童として育つ。一度は藩に仕えるも27歳まで浪人として過ごし、帰藩後は京都へ留学し本草学や朱子学を学ぶ。その後、藩士らに儒書を講義しつつ、藩史の編纂や朝鮮通信使の応対なども行った。39歳の時に17歳の東軒夫人と結婚。70歳で隠居後、著述に専念し『養生訓』をはじめ多数の書を執筆・編纂した。享年85。

沖昌之

猫写真家。1978年兵庫県生まれ。家電の営業マンからアパレルの撮影カメラマン兼販売員に転身し2015年に独立。写真集に『ぶさにゃん』(新潮社)、『必死すぎるネコ』(辰巳出版)、『俳句ねこ』(ホーム社)など多数。

熊谷あづさ

ライター。猫健康管理士。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。

目次

はじめに

第一章 「こころ」
・健康すなわち養生なり。
・気に目を向けよ。
・畏れよ。
・三つの楽を得よ。
・人生の喜びは老年に在り。
・身体は働かせ、心は楽しませよ。
・清福を知るべし。
・慎みは畏れを本と為す。
・元気は倹約すべし。
・己を愛せよ。
・口数は少なくすべし。
・己を過信するべからず。
・己の力量を知るべし。
・心穏やかに過ごすべし。
・快楽に流されるべからず。
・奇異を信じるべからず。
・祈るべきは無病息災。

第二章 食
・魚は焼いて食らふべし。
・大根を食らふべし。
・湯冷ましを飲むべし。
・満腹は避けるべし。
・間食するべからず。
・夏は冷たきものを控へよ。
・多飲は禍となりにけり。

第三章 暮らし
・堅さに挑むことなかれ。
・口を開いて眠るべからず。
・ゆっくりと深く呼吸すべし。
・按摩、指圧を怠るべからず。
・すぐ横になるべからず。
・踊りで気を巡らせよ。
・陽光で気を開放せよ。
・目をふさぎて落ち着けよ。
・病を嘆くことなかれ。
・大晦日こそ肝要なり。
・唾液は宝とせよ。

『養生訓』はコロナ時代を平静な
 心で乗り切るためのバイブル。

猫写真家 沖昌之インタビュー

おわりに

担当編集者より

 今から300年も前の江戸時代に著された『養生訓』ですが、なぜだか、その中身は生きづらさを抱えている多くの現代人が指標としたくなるような教えに満ちています。それは、どうしてでしょうか。

 調べてみると、江戸社会は現代の日本社会に通じるところがあるのではないか、という考察が散見されます。具体的には、戦乱のない期間が長く続いたこと、経済の大発展後の停滞、政治や社会制度の腐敗、商人を中心とした中流層が台頭して文化や娯楽の担い手になったこと、都市部への人口集中、人口増加後の長い停滞、単身者の増加、女性の発言権増加、大震災の発生……といった項目が指摘されているようです。もし、本当に現代の日本社会と江戸社会に共通点があるとしたら、江戸での生き方を記した『養生訓』が、現代人のこころに響くのは当然と言えるかもしれません。その教えのなかから、さらに著者の熊谷あづささんが厳選したのが本書に掲載した養生訓なのです。

 ただ、江戸時代の書物と聞くと、小難しく感じてしまう人も多いかもしれません。そのハードルを少しでも下げるべく、熊谷さんにわかりやすい解説をつけていただくとともに、沖昌之さんの手によるねこ写真を一緒に掲載しました。また、カバーや表紙、各章の扉には漫画家・堀道広さんによるイラストも掲載。沖さんの猫写真をモチーフとした堀さんのイラストは、とってもかわいくてシュール! これをうまくまとめてくださったのがデザイナーの根本真路さんです。ポップなデザインのなかに、和の雰囲気と、ねこのかわいらしさをうまく表現してくださいました。こうして、素晴らしいクリエイターの皆さんによるコラボレーションによって、『養生訓』や猫写真集とは違った新しい魅力をまとわせることができたと思っています。

 ということで、少しでも興味を持ってくださったなら、ぜひ手にとってみてください。ねこのかわいらしさに癒やされながら、『養生訓』のエッセンスを楽しめる一冊に仕上がっているはずです!(編集部・O)

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