「自炊」を考える(その1)

「自炊」用のドキュメントスキャナ
「自炊」用のドキュメントスキャナ

こういう話を書籍を作っている当事者が書くのは、いささか問題ではありますが、本好き、読書家にとって一番頭の痛いのが「本は場所を取る」という事実ですね!

読み終わった本をきれいに書棚に並べ、ときに「むふふふ」と眺めるのは何とも言えず気分のいいことです。読み終わった本が増えていけば、それだけ頭がよくなったような気もするし、人間的に成長した気持ちになる(それが必ずしも現実とは限らないのですが……)。

しかし、そんなふうに本をきれいに陳列していこうという思いはたちまち「スペースの壁」にぶつかって挫折してしまいます。本棚はあっという間にいっぱいになり、入りきれない本がだんだん床や机の上に積み上げられ、そこにホコリが溜まっていく。片付けたいのは山々なれども、何せ場所がない! 本はCDなどと違って厚みがありますから、どうしてもすぐに溢れてしまうんですよね。

かといって、段ボールに詰めて押し入れに入れてしまえば、これはもう二度と開けないのは必定だし、段ボールが増えてくれば、どこに何が入っているのかも分からないので、なおさらデッドストックと化していく。

この収納問題は愛書家、読書家を昔から悩ませてきた問題です。
中には家を改造したり、建て替えたりして書庫を作ってしまう人もいますが、そこまでのことができる余裕のある人はやはり限られています。

そこで最近、注目を集めているのが「自炊」です。

自炊とは、自分の蔵書をスキャンして電子化してしまうこと。

今や飛ぶように売れているという断裁器
今や飛ぶように売れているという断裁器

弊社で公開している「ウェブ立ち読み」のデータも、その自炊の方法で作っているのですが、たしかに蔵書をどんどん電子データにしてしまえば、場所は要りませんよね。それにデジタルですから簡単に検索できて、必要な書籍を求めて本棚や段ボール箱をひっくり返す必要もない。

おまけにホコリが溜まらないので、掃除の必要もない!

そのやり方については、本ブログでも何回か取り上げてきましたので、そちらをごらんいただくとして、たしかに「自炊」は蔵書整理の最終兵器という感じがします。

私どもが自炊セットを揃えたときにはすぐに買えたスキャナーや本の断裁器も今や品薄で、中にはプレミアがついているものがあるとか。

まさに、これは自炊ブーム!!

しかし! ちょっと待ってください!

たしかにあなたは本の洪水に悩まされている。それは真実でしょう。それを何とか整理したいとも思っている。それも事実でしょう。


でも、この「自炊」、あなたはこれからもずっとやっていける自信がありますか?

たしかに、1冊や2冊、5冊や10冊を自炊していくのならば、けっこう楽しい。気分転換にもなるし、達成感もある。それは私自身もやっておりますので、よく分かります。

しかし、これを何十冊と続けていくのって・・・けっこう単調ですよ^^;

(続く)

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