4月25日に『犬と、走る』が発売になりました。
本書の完成と発売を祝して、新人スタッフYが著者の本多有香さんの魅力をレポートします。(新人Yのブログデビュー作!)
第1回 :「あと少しで会える」
2014年4月23日の午前10時45分。戦隊もののヒーローショーをいまかいまかと待ち焦がれる子供のように私の心はワクワクが止まらない。
現在カナダで生活している著者が出版イベントのために一時帰国し、この日、準備のために弊社へやって来る。
本多有香さん。
日本人女性として初めて、ユーコンクエストという犬ぞりレースを完走した人であり、『犬と、走る』の著者であり、そして、
私の憧れ、なのです。
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『犬と、走る』は、見習いスタッフとしてささやかなお手伝いをさせていただいた本であります。
初めて原稿を読ませてもらったとき、著者の本多さんは変わった人だなって思いました。だって、
「大学時代に参加したカナダのオーロラツアーで、たまたま目にした犬ぞりの光景に帰国後も数年間思いを馳せ続けたあげく、とうとう安定した職を捨てて犬ぞり修行のために単身カナダへ乗り込んだ!」
んですもの。
ビザの都合で日本へ戻り、アルバイトで資金を貯め、再び犬ぞりレースの本場であるアラスカへ。そんな生活を8年近く続けるなんて、さぞ精神的にも肉体的にもマッチョな人物にちがいない。
読み進めるうちに見事なまでに勝手なイメージが出来上がっていました。
そんなある日、本書の担当であるT編集長からあるデータを渡されました。
「本多さんの活躍を追いかけている佐藤日出夫さんの撮った写真、整理してくれる?」
おおっと
<世界一タフな犬ぞりレース>と称される「ユーコンクエスト」を完走した日本人女性。果たしてどんな豪傑なのか。
はやる気持ちを抑え、データを開くと、そこには大自然の雪の上を犬ぞりで颯爽と駆け抜ける女性の姿が!
©佐藤日出夫
©佐藤日出夫
ぶったまげました。
たしかに筋肉質で腕っぷしは強そうだけれど、決して大柄ではなく、時折カメラに向けられる笑顔はとてもチャーミング。
(全然イメージとちゃいまんがな)
けれど一つだけ、イメージとマッチしていたものがあります。それは、
彼女の目が輝いていたこと
©佐藤日出夫
思えばこの頃から、本多さんの持つ何かに惹かれていたように思います。
そうして原稿を読み進めていくうちに、再び、私は認識を改めることになりました。
原稿には、あらゆる困難に直面したときの彼女の心境が正直に書かれていました。
とある事故をきっかけにレースをやめようと思ったことも(犬ぞりレースにおいて危険はご近所様)。
落ち込んでも、立ち直って、前を向いて、走る。
どうしてそこまでできるのか。
不思議でした。
いつしか私はその答えを探るためにページをめくっていました。
読み終えたとき、当然そこにはわかりやすい答えなんかありませんでした。
ただ、いつも本多さんの周りには誰かしら彼女を支えてくれる人がいました。
仲間とともに語り合い、やっぱこの達成感はやめられないよねー、と感動をわかちあう日々。
周りを巻き込む得体の知れない何かを彼女は持っている。
一体それは何なのか。
気がついたら本多有香さんという人物の存在が、燦々と輝く憧れとして私の心の中に棲まうようになっていたのです。
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そんなこんなで時は急速に進み、無事、本は完成!
出版イベントに合わせて本多有香さんが帰国!!
私は思いました。
彼女のことをもっと知りたい。この機を逃してはならぬ。
すでに彼女の持つ「何か」に巻き込まれている一人として、私はいざ時を待つのでありました……。
とうとう魂の邂逅まで秒読み!!
「私」が彼女の心の奥に見つけたあるものとは!?
次回、「涙ぞおつる」前編。
お楽しみに!
新人Y
