9月3日、沖縄県那覇市の琉球新報社天久の本社ビル、多目的ホールにて、集英社文庫『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』発刊記念の講演会が開かれました。
ゲストに沖縄国際大学教授の前泊博盛氏をお迎えして、「3・11と沖縄」というテーマで、沖縄在住のジャーナリストで「噂の真相」元編集長・岡留安則さんの司会のもとに、震災、普天間基地移設問題を中心に、2時間にわたり熱いトークが繰り広げられました。

会場には、佐野さんの著書『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』の中に登場する方々も、駆けつけてくださいました。
沖縄で初めて右翼テロの被害者で「沖縄現代史を駆け抜けた男」と言われる福地曠昭(ふくち・ひろあき)さん、参議院議員で今の仲井真知事と沖縄県知事選を争った糸数慶子さん、クラブ「絹」のママ、池田須美子さんなど、本書の主役たちも会場に駆けつけてくださり、会場は立ち見が出るのほどの大盛況でした。

「安全」「安全」とウソをついて、有無を言わさず金で地元をだまらせる「福島原発問題と沖縄の米軍基地問題の持つ基本的な構造は一緒だ」という話は印象的でした。
何か大きな事故が起こるまで無関心。でも、メディアも市民も、つらいけれども関心を持って、声を上げ続けていかなければいけない、との内容に、あらためて、自分自身が何ができるのか、問いかけられた気がしました。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。立ち見になってしまったにも関わらず、最後までご静聴いただいた皆様に、不手際のお詫びと心からの御礼を申し上げます。
また、翌日4日の日曜日には、那覇ジュンク堂さんで、佐野さんのサイン会が開かれました。

こちらも、ほんわかした、とても沖縄らしいサイン会でした。皆様ありがとうございました。楽しい沖縄出張でした
(TKD48)
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