さて、寂聴さんファンならばぜひぜひ行くべきスポットの第2は「徳島県立文学書道館」です。
ここは徳島ゆかりの文学と書道に関する資料を集めた施設なのですが、実は寂聴さんが館長を務めておられるのです。
寂聴さんのような有名な人が館長、と聞くと「ああ、名誉館長ね」と即断してしまいがちですが、ところが単なる名誉職ではなく、あの忙しい寂聴さんがかなり本腰で運営に参加しておられるのです。
寂聴さんはこの施設ができる以前から故郷・徳島で文学を講じる「寂聴塾」を開いてたりしておられるのですが、この文学書道館には貴重な直筆原稿や、さまざまな作家や文化人からの書簡などを惜しげもなく提供しておられます。
また、同館にはこれまで寂聴さんがお書きになった八百冊以上になる本の初版本がずらりと展示されていて、これも圧巻! もちろん弊社の本もしっかり展示されています。
こうした資料の一部は「瀬戸内寂聴記念室」で常設展示されていますが、このほかにも頻繁に講演会を主催したりするなど、単なる名誉職を超えて、館長として活躍しているのです。
さて、今回の徳島追っかけツアーではラッキーにも同館で「寂聴巡礼展」が開催中でした。
四国八十八カ所の巡礼はもとより、インドや中国、シルクロードなどを巡礼した寂聴さんの姿をとらえた写真展や、貴重な資料が展示中。
なかでも私が感動したのは、寂聴さんが五十一歳のときに出家した際に、導師である作家で天台宗大僧正であった今東光先生が書き送った「祝辞」です。
今先生独特の、何とも言えないすばらしい筆跡で書き綴られた、出家を祝う言葉──本当に心のこもったお手紙で、拝見しているこちらも心がポカポカしてきます。
(本当は写真に撮りたかったのですが、文学史的にも貴重な資料ゆえ、撮影禁止だったので泣く泣くあきらめました)
同館は市の中心部からは少々離れたところにあるのですが、寂聴さんファンならばぜひ一度は訪れてほしいスポットです。
関連リンク:徳島県立書道文学館
※次回はいよいよ、日本全国の寂聴さんファンが大注目の「ナルト・サンガ」での青空説法レポートです!
