「kotoba コトバ」2013年秋号 発売のお知らせ

いつも集英社クオータリー「kotoba コトバ」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。

来たる9月6日(金)発売の2013年秋号で、弊誌は創刊3周年を迎えます。
これも皆様の温かいご支援の賜物です。

ここにあらためて御礼申し上げるとともに、今後のさらなるご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

この3周年を記念して、弊誌が満を持してお送りする特集は

読書人のための京都 です。

kotoba

ノーベル賞を受賞した日本人科学者の多くが京都大学の関係者であるように、京都は東京とはひと味もふた味も違う、自由で独創的な研究が盛んな場所です。大学や研究所の数も多く、「アカデミズムの都」として多くの学生や研究者を集めています。

また、古より多くの歌人、芸術家、作家たちがこの地を題材に多くの作品を残し、その歴史の積み重ねが、この地を文人たちにとっての特別な「文芸の都」にしています。

そして、いうまでもなく、京都は千年を超える歴史をもつ都として、古き伝統を大切に守りつつ、常に新しいものを積極的に取り入れる進取の気性を忘れない「温故知新の都」でもあります。

今号の特集では、福岡伸一さん、佐伯啓思さんらが京都学派を語ることからはじめ、西田幾多郎、今西錦司、梅棹貞夫、湯川秀樹ら京都を代表する学者たちの仕事を支えた京都という土地の持つ力に、「アカデミズムの都」の源流を探ります。

また、瀬戸内寂聴さん、酒井順子さん、永田和宏さんらになぜこの土地に文人たちが惹きつけられてきたのか、存分に語っていただきました。

京都の伝統を守り続けてきた冷泉家の「守る力」から、「京都国際マンガミュージアム」まで、この温故知新の都の魅力を語る大特集です。

創刊3周年を記念する特別付録として、おすすめの書店、喫茶店、執筆者おすすめの「京都で居心地の良い場所」、文学スポットなどを掲載した<読書人のための京都マップ>を付けました。

読書人のための京都マップ
読書人のための京都マップ

その他、『壁になった少女』で第11回開高健ノンフィクション賞を受賞した黒川祥子さんのインタビューや、森達也さん、中野剛史さん、布施英利さんの新連載など、読みどころ満載のkotoba秋号、是非お近くの書店でお手にとってみてください。

「kotoba」編集長 田中伊織

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