『中国残留孤児 70年の孤独』発売のお知らせ

2015年10月13日

chugokuzanryukoji
「中国残留孤児」という言葉をご存じの方は、若い世代にはあまり多くないかもしれません。

第二次大戦で、満州(中国東北部)に取り残され、中国人の養父母に育てられた子どもたち。

1972年の日中国交回復後に日本に帰国したものの、今も肉親に会えず、自分の本当の名前、本当の出身地がわからないままの人々がたくさんいます。

言葉の障壁などから日本でも満足な職に就くことも難しく、過酷な生活を強いられてきました。

中国では「日本人」と言われていじめられ、日本では「中国人」といじめられる……自分はいったい誰なのか? と、心の奥底にはいつも、孤独感を抱いている。

日本に一緒に来た家族も、同様に苦しい生活を強いられています。

日々、人々の記憶から忘れられつつある中国残留邦人とその家族たち。


間もなく発売になる『中国残留孤児 70年の孤独』では、ノンフィクション作家の平井美帆さんが、この残留邦人と二世、三世、配偶者たちに寄り添い、丹念な取材を通してその波乱の人生と現状を克明に描きました。

過酷な人生にもかかわらず、強く、たくましく、明るく、真摯に生きる残留邦人とその家族の物語は、感動なしには読めません。


漫画家の石坂啓さんより、推薦の言葉を寄せていただきました。

「国を勇ましく語りたいのなら、この一冊の中にある人々の声を聞いてからにしてほしい。」


戦争をするということは、どういうことなのか……。

本書に登場する人々の物語は、胸に突き刺さるように、そのことを教えてくれます。

この国は、また70年前と同じ過ちを、同じ悲劇を生み出したいのでしょうか。

今こそ、ぜひ多くの方に、読んでいただきたい本です。

なお、カバー写真は、残留孤児三世の高部心成さんが故郷のハルビンの風景を撮影した写真集『故郷松花江 黒龍江省 哈爾浜』の1枚を使用させていただきました。

『中国残留孤児 70年の孤独』は10月26日(月)発売です。

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