
9月26日(金)に『どうしようもないのに、好き イタリア 15の恋愛物語』が発売になります。
著者の内田洋子さんは、2011年に『ジーノの家 イタリア10景』で日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞をダブル受賞し、その後も『ミラノの太陽、シチリアの月』、『イタリアの引き出し』、『カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想』、『皿の中に、イタリア』など、イタリアを舞台にした数多くの作品を発表しているエッセイストです。
本書は、内田さんにとって初の、恋愛をテーマにしたエッセイ集となります。
日本では、イタリア人はいつも明るく情熱的な恋愛をしているかのようなイメージをもたれていますが、それは、はたして現実のイタリア人の姿を反映したものなのでしょうか?
神父、名医、俳優、アーティスト、ジャーナリスト、主婦、学生……。
長くイタリアに暮らしている内田さんが、出会い、付き合い、観察してきたイタリア人の恋愛の話を読んでいただければ、人間が抱く感情は地域や文化を超えて共通であることがわかります。と同時に、イタリアにはイタリアの文化が育んだ独特の熱情があることも……。
内田さんは、『どうしようもないのに、好き』という本書のタイトルに、人がままならぬ恋愛に対して抱く感慨と共に、自分自身がイタリアという国に対して抱く感情も込めたといいます。
イタリア国内にとどまらず、世界で活躍するミラノ在住の画家・グラフィックデザイナー、グイド・スカラボットロさんによるカバーと本文の挿絵にも注目してください。
大人の恋を落ち着いた筆致で綴る内田さんの文章と相俟って、とても洒脱な本になりました。
イタリアに興味あるかたも、そうでないかたも、本書のエッセイ一篇だけでも読んでいただければ、その魅力にページを繰る手が止まらなくなるはずです。
発売を、どうぞお楽しみに!
編集担当:田中
・Guido Scarabottolo www.scarabottolo.com