熊楠と幽霊 | 集英社インターナショナル 公式サイト

熊楠と幽霊

志村真幸

¥860(本体)+税   
発売日:2021年02月05日

幽体離脱体験者は心霊現象をどう考えたか?
知の巨人・南方熊楠は、熊野の山中で幽体離脱をしたり、夢で父親に珍種の生えている場所を教わったり、奇妙な体験をくりかえした。
アメリカ留学時代には当時流行していた心霊術にも関心をもち、文献を買い集め、日記には怪光を見た記述、予知めいたメモ、おかしな夢の記録を残している。
論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、呪いや魔除け、幽霊、魂の入れ替わり、残虐な伝説についての文章が多数ある。
それらの資料から、幽霊や妖怪に対する熊楠の見解を探る、渾身の意欲作。
サントリー学芸賞受賞後、第1作!


商品情報

書名(カナ)クマグストユウレイ
判型新書
ページ数240ページ
ジャンル社会
ISBN978-4-7976-8065-2
Cコード0239

著者略歴

志村真幸(しむら・まさき)

比較文化史研究者。南方熊楠顕彰会理事。慶應義塾大学非常勤講師。1977年、神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。2020年、『南方熊楠のロンドン』(慶應義塾大学出版会)でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。著書に『日本犬の誕生』(勉誠出版)、共著に『熊楠と猫』(共和国)、共訳に『南方熊楠英文論考 ノーツアンドクエリーズ誌篇』(集英社)などがある。

目次

第1章 幽体離脱体験
第2章 夢のお告げ
第3章 神通力、予知、テレパシー
第4章 アメリカ・イギリスの神秘主義と幽霊
第5章 イギリス心霊現象研究協会と帰国後の神秘体験
第6章 熊楠の夢
第7章 親不孝な熊楠
第8章 スペイン風邪、死と病の記録
第9章 幽霊や妖怪の足跡を追う
第10章 水木しげる『猫楠』と、熊楠の猫

担当編集者より

幽霊って本当にいるのでしょうか?
すでに日頃から見える人にとっては当たり前の存在なのかもしれません。そうでない人で、否定的な立場をとる人も、何かの拍子に幽体離脱をしてしまったり、夢で故人に会ってヒントをもらったりなどといった不思議な体験をすれば、幽霊、あるいは魂の存在を少しは信じるようになるのではないでしょうか?
知的好奇心が旺盛で、森羅万象の理を解き明かそうと、幼い頃よりあらゆる書物を読んでは書き写していた南方熊楠が上記のような体験をしたことは、後世の私たちにとっては、本当に幸運でした。世界各地の幽霊や妖怪の話をとことん調べ、書き残してくれているのですから。
是非、本書をお手に取っていただき、熊楠が何を調べ、どのように考えたのかをお楽しみ頂けたらと思います。
なお、著者の志村さんをはじめ、熊楠研究者の方々に聞いたところでは、熊楠の書き残したものはあまりにも膨大で、まだ多くの文献が日の目を見るのを待っているのだそうです。
これからの南方熊楠研究が楽しみです。

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