明治十四年の政変 | 集英社インターナショナル 公式サイト

明治十四年の政変

久保田哲

¥920(本体)+税   
発売日:2021年02月05日

日本中が熱狂した政変の謎に迫る!
明治11(1878)年、大久保利通が暗殺され、日本の舵取りは突如、次の世代――大隈重信、伊藤博文、井上馨、黒田清隆らに託された。
彼らに託されたのは議会開設、憲法制定、貨幣制度など、「国のかたち」を作るという難問である。
しかし、さまざまな思惑が絡み合い、政権内に不協和音が生じ、「明治十四年の政変」へと発展していく。
大隈と福沢諭吉はつながっていた? マスコミに情報をリークしたのは誰か? 黒田がなぜ政権内にとどまれたのか? 五代友厚は官有物が欲しかった? 政変の黒幕は誰なのか? 政変が近代日本に与えたものとは?
「複雑怪奇」と呼ばれる政変にまつわる“さまざまな謎”を、気鋭の政治史学者が鮮やかに読み解く!


商品情報

書名(カナ)メイジジュウヨネンノセイヘン
判型新書
ページ数280ページ
ジャンル歴史・地理
ISBN978-4-7976-8064-5
Cコード0221

著者略歴

久保田哲(くぼた・さとし)

武蔵野学院大学教授。1982年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。専攻は近代現代日本政治史。著書に『帝国議会』(中公新書)、『元老院の研究』(慶應義塾大学出版会)、共著に『なぜ日本型統治システムは疲弊したのか—憲法学・政治学・行政学からのアプローチ』(ミネルヴァ書房)などがある。

目次

序章 「最も肝要なる時間」――明治10年代という時代
維新の三傑と明治日本/三傑後の明治日本――本書の主要人物たち
第1章 三傑後の「政治」――明治11・12年
開明派三参議の台頭/積極財政の動揺
第2章 薩長の角逐――明治13年
財政論議/「国会年」としての明治13年
第3章 第二世代の分裂――明治14年前半
議会開設をめぐる政争と大隈の意見書/大隈意見書の波紋
第4章 政変――明治14年後半
開拓使官有物払下げ事件/政府内の分裂、そして政変へ
第5章 それぞれの政変後――明治15年以降
在野/政府内
終章 再・「最も肝要なる時間」――明治10年代という時代

担当編集者より

本能寺の変は「明智光秀が謀反を起し、織田信長を討った」と簡単に説明できますが、明治十四年政変は簡単には説明できません。明治十四年の政変の結果を挙げれば①大隈重信の追放②開拓使官有物払下げの中止③10年後の国会開設の公約、この3つですが、なんだか「モヤモヤ」しませんか?
3つの結果も、①は国体決定 ②は殖産興業 ③は維新以来の目的、その論点はバラバラなのですから。
本書は、この「歴史のモヤモヤ」を解消すべく新進気鋭の日本政治史学者の久保田先生に読み解きをお願いしました。当時の人々を熱狂させた明治十四年の政変とはいったい何だったのか。また、国有物を友人に払い下げようとして大問題、江戸時代には考えられなかったマスコミや野党的な民権派など、この政変には現在の政治の原形を見ることができます。
時系列で進行していきますので、政変が「来るぞー、来るぞー」という感じで、政治ドラマにドキドキします。
ぜひ、ご一読下さい。

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