「日本沈没」の日は近い?

社会経済学者の斎藤精一郎さんは、テレビ東京の経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」のゲストコメンテイターとして顔なじみでしょうが、ここ数年は、その柔和なお顔に反して(スミマセン)、けっこうシビアな経済予測を連発している方です。

そのお話の分かりやすさは定評のあるところ。筋道立ったお話しぶりといえば、以前、小社から発売した斎藤先生の本『痛快!新しい金融学』が、いくつかの高校で夏休みの課題図書に推薦されたことがあったほどで、最近の辛口な予測も理解しやすいぶん、よけいストレートにおなかへズンと響くというものです。

そんな先生のお話をまとめた新刊が、この3月17日に集英社から出ました。題して『「10年不況」脱却のシナリオ』という新書。タイトルからして「10年不況」ですからねえ。

斎藤先生によると、よくいわれるように1990年代、日本は「失われた10年」を経験してきたが、それにとどまらないで21世紀初めの「ゼロ年代」も不況はつづき、さらに「10年代」に入ったいまも克服する方法は見えていない、と。

このままだと、不況はなんと30年にもおよぶ、つまり、「失われた30年」に日本は陥る危険があるというのです。ほんと、日本は沈没してしまうってことなのでしょうか?

この前のバンクーバーオリンピックではないけれど、このところの中国や韓国の躍進ぶりを横目で見ながら、日本の情けなさ、というか低迷ぶりを苦々しく思っていた矢先、「失われる(?)30年」といわれると、柄にもなく落ち込んでしまいます。

でも、タイトルには「脱却のシナリオ」とあります。担当者としては、いち早くこの新刊書を読んでしまったからね。そうかこういう手もあるのか、なるほどねと思うことしきり。

やっと気分が上向き始めたぞということで、ワイン好きな斎藤先生に、ワインを手土産にしてまたお話を伺いに行くことにしました。

集英社新書『「10年不況」脱却のシナリオ』紹介記事はこちらから。

出版部T

「日本沈没」の日は近い?” への1件のフィードバック

  1. 自分たちが、失われた10年を過ぎて、さらに失われる残り20年を生きるなんて・・とぞっとしましたが、最後まで読んで救われた気がしました。ぜひとも読んで、どんな風に世界をとらえていらっしゃるのか、知りたいです。難しいことはわかりませんが、痛快!新しい金融学は読みやすかったですので、怖がらずに手にとってみます。

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