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本日発売! 『スーパーカブは、なぜ売れる』

2018年12月14日

昨日、本ブログでご紹介した新刊『スーパーカブは、なぜ売れる』が発売になりました。

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本書の発売を記念して、本書からエピソードをひとつ紹介しましょう。

スーパーカブは、当初から海外展開することを念頭において開発が進められた商品でした。ホンダは日本での大成功を経て、アメリカを最初の開拓地に選びます。

日本と異なり、四輪自動車のモータリゼーションが進んでいたこともあり、当初は販売に苦労します。そこでホンダが採った作戦は、「Nicest People」と呼ばれる大々的な広告キャンペーンでした。『LIFE』誌をはじめとする高級グラフ誌などに、大量の広告を投入したのです。当時、1回7万ドルとも言われた広告料を考えると、そのキャンペーン規模は数億円にも達したとされます。日本でスーパーカブが大ヒットしていたとはいえ、当時のホンダの資本金が90億円だったことを考えると、巨額のキャンペーンだったことがわかります。

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1963年当時のNicest People キャンペーンポスター


そして、広告攻勢はそれだけに終わりませんでした。なんと、アカデミー賞授賞式のテレビ放送にスポンサーとして参加したのです。アメリカでは初めてとなる、外国資本企業のスポンサー参加でした。これも億単位の金額が投入されたとされています。

こうした巨額のキャンペーンに加え、1964年にザ・ビーチ・ボーイズが『Little Honda』と題する曲を発表します。曲のなかで「Honda」を連呼するこの曲は、直後に「ホンデルズ」によってカバーされて、ビルボード・チャートで4位に食い込む超大ヒットになるのです。

これらの広告や曲のヒットは、アメリカに社会現象を起こしました。キャンペーン前に比較して36倍(!)という販売台数を記録。雑誌では「ホンダに恋したアメリカ」と題する記事が書かれ、来日した大統領に「ホンダはアメリカ人の生活をすっかり変えてしまった」と言わしめたのです。

こうしてアメリカ二輪市場を開拓したスーパーカブは、後にホンダのアメリカにおけるさらなる大成功の橋頭堡となったのです。

本書では、ホンダ・スーパーカブの世界進出の経緯と、その成功と失敗、現在の状況を現地で子細に取材しまとめています。なぜ現在へと続くベストセラーとなり得たのか、ビジネスの仕組みに興味がある方ならきっと楽しんでいただける一冊になっています。ぜひ書店にて手にとってください。

担当O

元祖クールジャパンが築きあげた、世界規模のビジネスメソッドとは!?

2018年12月13日

明日、12月14日に新刊『スーパーカブは、なぜ売れる』が発売になります。

カブ_blog
みなさんは、スーパーカブと聞いて何をイメージしますか?

きっと多くの方は飲食店の出前や郵便や新聞の配達などのシーンを思い浮かべることでしょう。もしかすると、ちょっとダサイバイクでしょ? なんていう印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、スーパーカブは、実は日本発、世界的ロングセラーの大ヒット商品です。1958年の発売以来、そのシルエットや構造といった大きな変更をすることなしに、今年で60周年を迎えている奇跡の小型オートバイなのです。

「乗って楽しく、安く、燃費よく、壊れない」という不朽の価値が世界各地の大衆に受け入れられ、人びとの暮らしに浸透した結果、その累計生産台数は全世界で1億台を突破したというから驚きます。しかも、それは今現在も続いているばかりか、ホンダにとって現役の主役級世界戦略車なのです。


そんなスーパーカブですが、世界中に浸透するまでの道のりは実に険しいものでした。文化や地勢はもちろん、政状も、経済も異なります。アメリカではすでに四輪のモータリゼーションが浸透しており、ヨーロッパでは異なる燃料(2ストローク用の混合燃料)が入れられてしまいました。ベトナムでは戦火の最中で販売され、タイでは部品の現地調達に苦労し、インドネシアでは庶民に購買力がなく、ブラジルでは高い関税と経済不安に悩まされました。

そうした状況を、スーパーカブとホンダマンたちは、いかにして打破してきたのか?

本書では、スーパーカブがどのようなコンセプトで開発され、いかなるビジネスモデルで各国に浸透してきたのかを取材し、その全貌を明らかにするとともに、すでに2億台を視野に入れているホンダの、今後の展望を考察しています。


著者は、モビリティビジネスやモーターレーシングに精通し、ホンダや創業者である本田宗一郎氏にも詳しい中部博氏。

世界のモータリゼーションに影響を与えた、まさに元祖クールジャパンの秘密を解き明かすビジネス・ノンフィクションです。ホンダファン、カブファンはもちろんのこと、超ロングセラービジネスに興味がある方なら必見!ぜひ書店でお手に取ってご覧ください。

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