『食べて、育てる しあわせ野菜レシピ』が「グルマン世界料理本大賞」2017のグランプリを受賞しました!

2017年6月1日

大橋明子さん著『食べて、育てる しあわせ野菜レシピ』が「グルマン世界料理本大賞」2017のVegetarian部門でグランプリを受賞しました。Best illustrations部門でも2位を獲得というダブル受賞の快挙です。

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グルマン世界料理本大賞は、「料理本のアカデミー賞」とも言われる世界唯一の料理本の賞で、1995年にエドゥアール・コアントロー氏(リキュールで有名なコアントロー家出身)によって設立されました。今年で22回目となる今回の賞には世界211か国から全569作品がノミネートされました。

日本からは他に、日本料理の松本栄文さんの『1+1の和の料理 単純こそがおいしい理由』(NHK出版)がWorld Cuisine : Japanese賞、イタリアンの奥田政行さんの『食べもの時鑑』(フレーベル館)がCulinary Heritage賞、薬膳の谷口ももよさんの『5色の野菜でからだを整える ベジ薬膳』(キラジェンヌ)がDiet賞、日本サンドイッチ協会編『北欧生まれのおもてなしサンドイッチ ケーキイッチ』(パルコ出版)がSandwich賞のグランプリを受賞されています。

著者の大橋明子さんが5月27、28日に中国の煙台でおこなわれた受賞式に出席され、その様子をブログでご紹介されていますので、ぜひご覧ください。

イラストレーター大橋明子のブログ「グルマン世界料理本大賞でグランプリ受賞しました!」

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担当M

『ショコラ』概要紹介⑤

2017年5月19日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』の著者、1950年生まれのジェラール・ノワリエルは、フランス社会科学高等研究院教授で、フランスにおける移民史研究のパイオニア的存在です。

ロートレックによるショコラのデッサン(©BNF)

ロートレックによるショコラのデッサン(©BNF)


本書の冒頭で、「レイシズムを告発するよく聞く道徳的な台詞(せりふ)の羅列は避けたかった。そうした言葉はもはや大して役に立たないだろう。何か新しいアイディアが必要だった」と言い、そのために、ラファエルというひとりの黒人奴隷を見つけ、その生涯を綴った動機を述べています。

「フランス革命」からそれほど時間が経っていなかった当時のパリは、「人間は生まれながらにして、みな平等である」という世界で最も「人権」を尊重していた場所、のはずでした。

しかし実際には、この「人間」という概念に、黒人は含まれていなかったのでしょう。

黒人は「猿から人間へと進化する途中の動物」とあからさまに考える人がまだ多かった時代だったのです。

それを示す一例が、本書に出てくる「順化園」というパリの名所のひとつです。

ここはほぼ動物園と変わりのないものですが、当時、アフリカからある黒人民族を連れてきて、世にも珍しい動物として「展示」したのです。

「順化園」で「展示」された、いちアフリカ民族(©BNF)

「順化園」で「展示」された、いちアフリカ民族(©BNF)


おそらくこの「順化」とは、自分たち「白人」こそが動物たちをより進化させる責任と力を持つ、という意味だったにちがいありません。

つい一世紀前には、まだ私たち人間のなかに、そのような意識が強く残っていた状況下で、ラファエルは道化師の大スターとなった。

当然ながら、ラファエルの揺れ動く人生の根底に、白人たちの心から消すことのできない「差別意識」があったのです。



以上、5回にわたってご紹介してきました『ショコラ』、ぜひ映画とあわせてご覧いただければ幸いです。

担当IKM


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ショコラ



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出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)

『ショコラ』概要紹介④

2017年5月16日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要、前回からのつづきです。

●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生④

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パリの小児病院に請われて何度も慰問に訪れた晩年のラファエル(©BNF)


ついにふたりがヌーヴォー・シルクから解雇される日が訪れます。相棒フティットはそのために精神が錯乱し、ふたりはついにコンビを解消することになります。

その後、ふたりは何度となくヌーヴォー・シルクから請われてコンビを再結成しますが、新しい時代の波には逆らえず、もはやかつてほどの人気を取り戻すことはできませんでした。

生涯の相棒と思っていたフティットとも別れ、その後、ラファエルはサーカス団をわたり歩く一方で、演劇の主役にもチャレンジしましたが、結果は大失敗に終わります。息子と娘のふたりの子供は成長して父の職を継ぎ、サーカスの世界に入って一家の生計を助けました。しかし、娘は19歳で病死してしまいます。

悲嘆にくれつつも、道化師として必死に生き続けたラファエルでしたが、やがて、地方巡業先の宿の一室で、ひとり死を迎えます。(次回につづく)

担当IKM



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『BAR物語』が発売になりました

2017年4月5日

『BAR物語』が4月5日に発売になりました。

著者は「ウイスキーヴォイス」というサントリーウイスキーPR誌で創刊以来、編集長をつとめている川畑弘さん。

取材でおとずれた全国の名店や名バーテンダーさんとのさまざまなエピソードが綴られています。

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例えば、あるバーテンダーが一杯のグラスにかける情熱とこだわりが、こんな風に描写されています。


大きめのグラスにかち割り氷を二つ入れ、少量のウイスキーを注ぎ、ステアする。ステアとは、かき混ぜることで、道具はバースプーンと呼ばれる柄の長いスプーンを用いる。クルクルと何度もステアするうちに、氷の表面は溶け出して、嵩が減る。減った分の氷を足して、さらにステアを続けると、ウイスキーは、氷から溶け出した氷の水と馴染みながら、ほどよく冷える。そこへ水を加えて、丁寧なステアを繰り返すと、ウイスキーの香りがふわりと立ち上がり、薄めの水割りが完成する。

「ああ、旨い」

常連客の満足げな顔。

水割りは、たとえ薄めにつくろうとも、ウイスキーが本来そなえている味わいを生かすことが出来るのだ。そして、その一杯がつくられる過程では、バーテンダーの思いまでもが味となる。
               (Ⅱ 子育て、人育て 「二人の師匠」より)




ウイスキーや、そもそもお酒自体が苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、良いバーかどうかはむしろノンアルコールのカクテルを頼んだ時の対応で分かるそうです。


巻末には本文で紹介しているバーの店舗情報と地図も掲載。東京だけでなく北海道から沖縄まで43のお店を紹介していますので、気になったバーがあれば、ぜひ実際に訪れてみてください。


最終章では開高健行きつけの赤坂の老舗バーでのエピソードをご紹介しています。開高が語った「いいバーの条件とは何ぞや?」という問いへの答えには、どんな仕事にも必要不可欠な《共感》というものへの大きなヒントがあるように思いました。

開高健がなんと答えたか、ぜひ手に取って確かめてみてください。

『怪魚を釣る』小塚拓矢さんトークイベントのお知らせ

2017年4月3日

インターナショナル新書『怪魚を釣る』著者の小塚拓矢さんがトークイベントに登壇します。


*   *   *


怪魚ハンター×動物写真家トークイベント

『冒険を“仕事”にしよう!』


日時:2017年4月20日(木)19:30~21:30(開場19:00)


会場:LOFT9 Shibuya


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野生動物を追う写真家・山形豪さんと小塚さんが、これまでに訪れた土地での仰天エピソードや、仕事観に迫ります! 「冒険で食べていきたい」「好きなことを仕事にしたい」という方はぜひご参加ください!

↓詳細・お申し込みについてはLOFT9 ShibuyaのHPをご確認ください。

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/62135

「kotoba コトバ」2017年春号発売のお知らせ

2017年3月6日

今回の『kotoba コトバ』の特集は

「このノンフィクションが凄い!」です。


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パート1「聞く」の巻頭は、沢木耕太郎さんと梯久美子さんの「作家の妻」をめぐる二つの物語対談。この対談は、沢木さんの「近年のノンフィクションのなかで凄いと思えるのは『狂うひと』だ」という一言から実現しました。沢木さんの『檀』と梯さんの『狂うひと』。家庭が崩壊した作家の妻の評伝という共通項がありながら、この二作はすべて異なる趣があります。対談では、お二人が創作にまつわる興味深いエピソードを披露してくださっています。

世界的人気のジョン・クラカワーへのインタビューでは、新作の『ミズーラ』や『荒野へ』といった作品への想い、ジャーナリストになった動機、彼の巧みな語り口に関するライティング方法などが明かされます。



パート2「読む」では、「凄い!」をテーマに、ノンフィクションに詳しい作家や評論家、学者、書店員ら総勢20人が名作、傑作を紹介してくれます。
政治学者の中島岳志さんは、自身の作品をノンフィクション的な手法で書くうえで参考にされた作品(猪瀬直樹著『ミカドの肖像』、沢木耕太郎著『テロルの決算』)と、学校の授業で学生たちに推薦されている作品(森達也著『放送禁止歌』)を。

評論家の荻上チキさんは、「優れたノンフィクション作品は、僕らの世界や社会に対する認識をリニューアルしてくれる」とし、山本譲司著『累犯障害者』、森光子著『吉原花魁日記』、堀川惠子著『原爆供養塔』を。


ライターの武田砂鉄さんは、この時代への警鐘になりうる30年ほど前の「声を拾い上げることの切実さを教えてくれる」作品(大泉実成著『説得』、中村梧郎著『母は枯葉剤を浴びた』、徳永進著『隔離』)を。


他にも、これは読んでみたいと思うような“凄い”ノンフィクションが詰まった特集になりました。


ぜひ書店で手に取ってご覧ください。

『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』(黒川祥子・著)本日発売です!

2017年2月24日

福島原発事故から6年、放射能汚染の恐怖の中で生きていくということは、どういうことなのか。

『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』は、開高健ノンフィクション賞受賞の著者が、自身の故郷・福島県伊達市に生きる人々を追ったノンフィクションです。

除染先進都市を謳っていたのに、次第に放射能汚染を過小評価していく行政と、子どもたちを必至に守ろうとする市民……。原発事故が、人々の生活や心にどのような影響を与えていくかが、克明に描かれています。

この3月で、自主避難者への援助が打ち切られるなど、原発事故がなかったことのようにされかけている今、ぜひ、読んでいただきたい一冊です。


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『食べて、育てる しあわせ野菜レシピ』が「グルマン世界料理本大賞」2017のnational winnerを受賞しました!

2017年2月13日

大橋明子さん著『食べて、育てる しあわせ野菜レシピ』「グルマン世界料理本大賞」2017Best illustrationsVegetarian 二つのカテゴリーで national winner を受賞しました!


【グルマン世界料理本大賞とは】
グルマン世界料理本大賞は、1995年にエドゥアール・コアントロー氏(リキュールで有名なコアントロー家出身)によって設立された、世界唯一の料理本の賞です。毎年その年に発行された数々の世界中のベスト料理本やベストワイン本が賞に輝いており、「料理本のアカデミー賞」と言われています。
グルマン世界料理本大賞HPより)


フランス本国の公式サイト(英語版)に2017年の受賞作品リストがアップされています。

日本からは他にイタリアンの奥田政行さんの『食べもの時鑑』(フレーベル館)、『情熱大陸』でも取り上げられた人気和菓子屋「一幸庵」作品集『IKKOAN 一幸庵 72の季節のかたち』(青幻舎)、栗原はるみさんの20周年記念号なども。

5月には中国でセレモニーが開催されます。
セレモニーには著者の大橋さんも出席される予定ですので、またセレモニーのもようをご紹介させていただきます。


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小熊英二さん『首相官邸の前で』刊行イベントのお知らせ

2017年2月13日

3月3日に発売になる小熊英二さんの新刊『首相官邸の前で』の刊行記念イベントを開催いたします。



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『首相官邸の前で』刊行記念

「記憶」の共有が「社会」を成す

小熊英二×︎高橋源一郎 トークイベント


日時:2017年3月7日(火)19:00~20:30(開場18:30)


会場:青山ブックセンター本店 大教室



↓詳細・お申し込みについては青山ブックセンターHPをご確認ください。

http://www.aoyamabc.jp/event/ttpm/

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『日本語を作った男』が第29回 和辻哲郎文化賞を受賞しました!

2017年2月6日

山口謠司さん著『日本語を作った男 上田万年とその時代』が第29回(平成28年度)和辻哲郎文化賞[一般部門]を受賞しました。

和辻哲郎文化賞は、姫路市制百周年と姫路出身の哲学者・和辻哲郎(1889~1960年)の生誕百年を記念して、姫路市が創設した学術賞です。

和辻哲郎の幅広い業績を顕彰し、あわせて研究者の育成と学術、文化の推進に資するため、1988年度に創設されました。

一般部門と学術部門に分かれ、一般部門は和辻哲郎が文学、歴史、芸術などさまざまな領域において横断的かつユニークな著作を世に問い、広範な読者に訴えかけたスケールの大きな学者であったことを鑑み、文化一般におけるすぐれた著作に与えられます。

学術部門は和辻哲郎が専門とした哲学、倫理学、宗教、思想、比較文化といった領域での学術的水準を備えた、すぐれた研究に与えられます。

姫路文学館では、3月5日(日)に開催される授賞式への参加者を募集しています。

くわしくは姫路文学館の和辻哲郎文化賞ページをご覧ください。


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