読売新聞夕刊<編集者発>コーナーに『驚くべき日本語』が掲載されました!

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昨日(2014年2月24日)の読売新聞夕刊、<編集者発>コーナーに、『驚くべき日本語』(ロジャー・パルバース著)が掲載されました。

本書の編集担当者が書いたものを再掲します。

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「なんで日本人より日本語がそんなにうまいんです?」

とある雑談中、話術の達人で、直接日本語で書いた小説も数多い、作家のパルバースさんに訊いたときのこと。

「だって、簡潔で柔軟、しかも微妙な表現力に富んでいる日本語ほど、『非日本人』に便利な言語はないもの」

本書は、氏が漏らしたそんなひと言から生まれました。

日本人のわたしは「え?」と耳を疑いました。全く逆にこう思い込んでいたからです。

「日本語ほど『曖昧』『非論理的』で『感覚的』な、世界でも特殊な言語はない……」

パルバースさんは、本書で、こんな日本人的な思い込みのすべてを鮮やかな論理でくつがえし、「日本語は、英語よりはるかに『世界共通語(リンガ・フランカ)』にふさわしい!」と断言します。

その背景にあるのが、母語の英語をふくめ、ロシア語、ポーランド語、日本語という、まったく異なる文化的背景から生まれた四つの言語を完璧に習得した、氏ご自身の独特な言語体験と、そこから得た比較言語論的な視点です。

「世界の言語から見た、日本語のすばらしさとは何か」という、従来触れられなかった画期的で斬新な日本語論。

本書は、日本人の知らない日本語の驚くべき可能性にあふれています。
(1000円)

集英社インターナショナル出版部
生駒 正明

book.gif 本書はウェブ立ち読みで試し読みもできます。
ぜひご利用ください!

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