新刊『へるん先生の汽車旅行』見本ができました!

2014年2月19日

新刊『へるん先生の汽車旅行 〜小泉八雲、旅に暮らす〜』の見本があがってきました。

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この本は、「へるん先生」ことラフカディオ・ハーンの鉄道旅を、現代の紀行作家・芦原伸さんが辿ることで、ハーンの波瀾万丈の生涯、鉄道創成期から大きく変わった日本とアメリカの鉄道文化、そして外国人の目から見た明治の日本を浮き彫りにするノンフィクションです。

数奇な運命に弄ばれ、ロンドンからニューヨークにわたったハーンは、ジャーナリストとして食い詰め、一縷の望みをもってできたばかりの大陸横断鉄道でアメリカ大陸を横断、日本に渡ります。

国外


時に1890年。
横浜から松江への旅で、文無しジャーナリストだったハーンは、日本を愛し、日本人に愛される「へるん先生」へと変貌を遂げるのです。

松江から熊本、神戸、そして終焉の地、東京へ。
「へるん先生」は日本人なら誰も知る文豪、小泉八雲となり数々の名作を残しています。

国内

「TSUNAMI(津波)」という言葉を日本から海外に初めて発信したのはハーンです。

村人を津波から守るために自分の田の稲むらに火をつけた偉人を描いたハーンの「生神様」は小学校の教科書に載るなど現代によみがえっています。

昨年公開された映画『終戦のエンペラー』で、マッカーサー元帥に日本における天皇の特殊性を伝え、結果的に昭和天皇を救ったボナ・フェラーズ准将が、ハーンの作品を耽読し、小泉セツとも面会していたことも大きな話題になりました。

何より、「耳なし芳一」などの『怪談』などで、日本各地に埋もれていた伝承を現代の日本人に伝えているのは、「元祖バックパッカー」だったハーンなのです。


著者の芦原氏がハーンを追う旅を始めたのが平成22年(2010年)春、折しもハーン生誕160年、来日120年の節目の年でした。

それから4年、ハーン没後110年の今年、ようやく本作を出版する運びとなりました。

途中、開高健ノンフィクション賞の最終候補作に残るなど、さまざまな曲折を経て、ここに新しいタイプの紀行文学として発売できることは、担当者として感慨ひとしおです。

鉄道を中心にした旅、小泉八雲に興味のある方だけでなく、明治維新から大きく変わった日本という国、明治という時代精神などさまざまなことを語るこの作品は、きっと多くの読者を楽しませてくれると信じます。

『へるん先生の汽車旅行』は、2月26日(水)に発売されます。

是非お手にとってご一読ください。

担当編集者I

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