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『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』7月26日発売です!

2018年7月11日

真説佐山サトル_帯

7月26日発売!!


『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』編集担当の中込と申します。

担当編集者の目線から、あれこれと綴ってまいります。


2015年に田崎健太さんが上梓した『真説・長州力 1951-2015』は、魑魅魍魎が跋扈する“虚実皮膜”たるプロレスの世界に、ノンフィクションの正攻法で挑んだ作品でした。

どんなジャンルであれ、取材を重ねれば重ねるほど証言の食い違いは見られるものでしょうが、プロレス関係者の中には(おそらくサービス精神もあって)話を面白おかしく膨らませて語る方も多く、各証言の整合性を取るのに田崎さんは苦労していました。

取材開始から1年ほどは作品の方向性を見出せず、「自分は中込という人間に騙されているのかと思った」と、当時の胸の内を後に明かしてくれました。

悪戦苦闘しながらもプロレスとがっぷり四つに組んで、『真説・長州力』は生まれました。


そして次に田崎さんが挑んだテーマが、初代タイガーマスクこと佐山サトルさんでした。

それを聞いたとき、『真説・長州力』以上の壮大な旅が始まると、身が引き締まる思いでした。

というのも、佐山さんはプロレスだけではないからです。

若い方はご存知ないかもしれませんが、総合格闘技を競技として世界に先駆けて始めたのは、佐山さんです。

佐山さんが創設した「修斗」は、佐藤ルミナ、桜井“マッハ”速人、宇野薫、五味隆典、青木真也、堀口恭司ら錚々たる世界的ファイターを輩出しています。

日本格闘技界の礎を築いた修斗を、佐山さんは創ったのです。

しかし、2000年代の総合格闘技全盛期、その表舞台に佐山さんの姿はありませんでした。

心血を注いで創り上げた競技が大ブームとなる中、佐山さん自身は甘い果実を受け取ることはなかった──それはなぜなのか?

『真説・佐山サトル』ではその真相を解き明かしています。

総合格闘技の祖としての佐山さんの足跡、その思いを、本書で知っていただければ幸いです。