2017年1月 のアーカイブ

『ショコラ』概要紹介③

2017年1月18日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要、前回からのつづきです。


●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生③

フティットとショコラの珍しいコンビ写真(©CIRCOPEDIA)

フティットとショコラの珍しいコンビ写真(©CIRCOPEDIA)


天才道化師フティットとのコンビで人気と名声が決定的になったラファエルは、やがて、マリーという白人の既婚女性と恋に落ちます。

そして、マリーはふたりの子供を連れて夫のもとを去り、ラファエルと四人で生活する選択をします。

まだ黒人への差別意識があからさまだった時代、このマリーの勇気と決断は、人生を賭けてラファエルを愛するという強い意志があったからでしょう。

輝かしいスターの座と愛する女性との家庭。
初めて「人間」として最大のふたつの「幸せ」をつかんだと思ったラファエルでしたが、それは長続きしませんでした。

パリのモンマルトルやアメリカで生まれた新しい文化の波が一気に押し寄せ、人々の関心は新しい趣向のエンターテイメントに移ったため、フティットとラファエルのコンビの人気にかげりが見え始めたのです…。(次回につづく)

担当IKM



★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』、
いよいよ1月21日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!


『ショコラ 君がいて、僕がいる』
出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)


『ショコラ』概要紹介②

2017年1月16日

好評発売中の『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要について、ラファエルがパリでスターになった前回からつづきます…。


●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生②

ふたりが演じる様子を撮影した当時の写真(©BNF)

ふたりが演じる様子を撮影した当時の写真(©BNF)


初めて主役に抜擢されて演じたプログラムが見事な成功を収め、一夜にしてパリのサーカス界のスターになったラファエルは、その後、天才イギリス人道化師フティットと運命的な出会いをします。

彼もラファエルの魅力に惹かれ、相方に選ぶことを決めます。ここに、サーカス史上初めて、白人と黒人の道化師コンビが誕生したのです。

このふたりの芸の斬新さに誰もが絶賛し、その名と人気はまたたく間にパリ中に広まりました。

それは、ただ「殴られ、罵倒されて笑われる黒人」役だっただけのラファエルが、ついに「白人」と対等な立場で芸を演じる存在になったことを意味していたのでした。
(次回につづく)

担当IKM


★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』、
いよいよ1月21日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!


『ショコラ 君がいて、僕がいる』
出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)

フランス本国で注目を浴び、映画化もされた感動の大著『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』好評発売中です。

2017年1月12日


カバー決定感動のヒューマン・ドラマを描いた『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』が、1月6日に刊行になりました。

本書は、歴史家である著者が、わずかに残る歴史のかけらを丹念に拾い集め、いまだ「差別意識」が強く残る19世紀末のパリで人気随一の芸人「ショコラ」になった、ひとりの元黒人奴隷の生涯を、600ページ近い分量で描ききった、まさに驚くべき大作です。

最初は編集担当の私自身、この圧倒的な文章量にひるむような思いでしたが、一度読み始めると、著者の緻密な調査と分析から鮮明に浮かび上がってくるひとりの黒人の半生と、それを取り巻く当時のパリの活き活きしたエンターテイメントの世界がリアルに伝わってきて、思わず引き込まれてしまいます。

物語の概要をできるだけわかりやすく、何回かに分けてご紹介したいと思います。
(さらに…)

インターナショナル新書、池田清彦さん『進化論の最前線』本日発売です。

2017年1月12日


みなさんは「進化」について、どのくらいご存じでしょうか?

日本では進化という言葉が、ごく当たり前のように日常的に使われています。

しかし、新しい商品のキャッチコピーに「進化した〇〇」と表現するのは、実は正しくありません。

進化とは一言でいってしまえば、「生物が世代を継続して変化していくこと」です。

だから、もし一つの個体が新しい能力を獲得したとしても、その性質が子や孫といった次の世代の個体に伝わっていかなければ、それは進化とは呼べないのです。

『進化論の最前線』では進化について現在わかっていることと、まだわかっていないことを明らかにしながら、ファーブルのダーウィン進化論批判からiPS細胞、ゲノム編集といった最先端研究までを、池田清彦さんが丁寧に解説しています。

書店で見かけた際には、ぜひ手にとってみてください。

担当MTKW


本日発売!!

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インターナショナル新書 公式サイト で池田さんのコメントも配信中です!

インターナショナル新書 池澤夏樹さん『知の仕事術』明日発売です!  

2017年1月11日

ある日、池澤さんから『知の仕事術』の中に掲載させていただく資料が届きました。

その中に、厚紙を不思議な形に切ったものが……。

しばらく「これは何?」と首を傾げていましたが、新聞の切り抜きなどの資料を整理するための封筒に見出しを作るためのものと判明しました(本書でも紹介しています)。

世界文学も日本文学も個人編集して、小説も評論も書き、海外の作家とのシンポジウムにも出かけるなど、日々非常に多忙な作家がどんなふうに仕事をこなしているのか?

大いに興味を掻き立てられます。

長年の仕事のやり方を精査していってたどり着いたのは、複雑なことをしても長続きしない、できるだけシンプルで合理的なのがいちばん、というでしょうか。

理系の池澤さんらしいですね。

こうした考え方とスタンスは誰にとっても仕事に活かせるものではないかと思います。

インターナショナル新書『知の仕事術』、ぜひご一読ください。

担当K


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1/12発売 !!

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