11月16日(金)発売
『日本の腰痛 誤診確率80%』
担当編集Kです。
著者の北原雅樹先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター ペインクリニック)と、この本を作る過程でこんなやりとりがありました。
K: 「タイトルに「誤診」という言葉を使うのはいかがでしょう?」
北原先生: 「”誤診”は医師にとっては厳しい言葉ですが……」
『誤診確率80%』という言葉で表したかったのは、腰に痛みを感じるのは腰以外のところに原因がある、さらに原因がわからない……、それなのに病院では単に腰痛であると診断されてしまう……、という日本の腰痛事情についてです。
背景には、腰が痛いのだからあくまで「腰痛」という診断名を求めてしまう患者さんの心理、原因がわからず「腰痛」としか言うことのできない医療関係者の現状があります。
本書では、北原先生が出会った痛みを抱える患者さんたちとのエピソードが紹介されています。
痛みの原因はじつにさまざまです。
家族関係、職場の環境、職業上の癖、毎日の生活習慣、その他、心理的、社会的なストレスなどなど。
患者さんたちは北原先生と出会い、自分の痛みを見つめ、その正体と出会います。
正体と出会うことができれば、きっと痛みは改善します。
北原先生のところには、全国から毎日、腰痛だけでなく肩、ヒザなどの慢性痛(原因がわからず、長引く痛み)を抱えたかたが訪れています。
痛みを抱える人のうちでも先生と出会うことのできるかたは、ごく一部です。
一人でも多くのかたに本書を通して北原先生と出会っていただき、ご自分の痛みの正体に出会っていただければと思います。
読めば、きっとこれまでの痛みへの考えが変わるはずです。
担当K