‘2017年発売’ カテゴリーのアーカイブ

小熊英二さん『首相官邸の前で』刊行イベントのお知らせ

2017年2月13日

3月3日に発売になる小熊英二さんの新刊『首相官邸の前で』の刊行記念イベントを開催いたします。



*   *   *


『首相官邸の前で』刊行記念

「記憶」の共有が「社会」を成す

小熊英二×︎高橋源一郎 トークイベント


日時:2017年3月7日(火)19:00~20:30(開場18:30)


会場:青山ブックセンター本店 大教室



↓詳細・お申し込みについては青山ブックセンターHPをご確認ください。

http://www.aoyamabc.jp/event/ttpm/

0209首相官邸の前で-帯付き

『ショコラ』概要紹介③

2017年1月18日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要、前回からのつづきです。


●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生③

フティットとショコラの珍しいコンビ写真(©CIRCOPEDIA)

フティットとショコラの珍しいコンビ写真(©CIRCOPEDIA)


天才道化師フティットとのコンビで人気と名声が決定的になったラファエルは、やがて、マリーという白人の既婚女性と恋に落ちます。

そして、マリーはふたりの子供を連れて夫のもとを去り、ラファエルと四人で生活する選択をします。

まだ黒人への差別意識があからさまだった時代、このマリーの勇気と決断は、人生を賭けてラファエルを愛するという強い意志があったからでしょう。

輝かしいスターの座と愛する女性との家庭。
初めて「人間」として最大のふたつの「幸せ」をつかんだと思ったラファエルでしたが、それは長続きしませんでした。

パリのモンマルトルやアメリカで生まれた新しい文化の波が一気に押し寄せ、人々の関心は新しい趣向のエンターテイメントに移ったため、フティットとラファエルのコンビの人気にかげりが見え始めたのです…。(次回につづく)

担当IKM



★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』、
いよいよ1月21日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!


『ショコラ 君がいて、僕がいる』
出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)


『ショコラ』概要紹介②

2017年1月16日

好評発売中の『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要について、ラファエルがパリでスターになった前回からつづきます…。


●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生②

ふたりが演じる様子を撮影した当時の写真(©BNF)

ふたりが演じる様子を撮影した当時の写真(©BNF)


初めて主役に抜擢されて演じたプログラムが見事な成功を収め、一夜にしてパリのサーカス界のスターになったラファエルは、その後、天才イギリス人道化師フティットと運命的な出会いをします。

彼もラファエルの魅力に惹かれ、相方に選ぶことを決めます。ここに、サーカス史上初めて、白人と黒人の道化師コンビが誕生したのです。

このふたりの芸の斬新さに誰もが絶賛し、その名と人気はまたたく間にパリ中に広まりました。

それは、ただ「殴られ、罵倒されて笑われる黒人」役だっただけのラファエルが、ついに「白人」と対等な立場で芸を演じる存在になったことを意味していたのでした。
(次回につづく)

担当IKM


★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』、
いよいよ1月21日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!


『ショコラ 君がいて、僕がいる』
出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)

フランス本国で注目を浴び、映画化もされた感動の大著『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』好評発売中です。

2017年1月12日


カバー決定感動のヒューマン・ドラマを描いた『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』が、1月6日に刊行になりました。

本書は、歴史家である著者が、わずかに残る歴史のかけらを丹念に拾い集め、いまだ「差別意識」が強く残る19世紀末のパリで人気随一の芸人「ショコラ」になった、ひとりの元黒人奴隷の生涯を、600ページ近い分量で描ききった、まさに驚くべき大作です。

最初は編集担当の私自身、この圧倒的な文章量にひるむような思いでしたが、一度読み始めると、著者の緻密な調査と分析から鮮明に浮かび上がってくるひとりの黒人の半生と、それを取り巻く当時のパリの活き活きしたエンターテイメントの世界がリアルに伝わってきて、思わず引き込まれてしまいます。

物語の概要をできるだけわかりやすく、何回かに分けてご紹介したいと思います。
(さらに…)