‘2017年発売’ カテゴリーのアーカイブ

『奇跡のスーパーマーケット』の物語が、フジテレビ「奇跡体験! アンビリーバボー」で放送されます!

2017年11月8日

『奇跡のスーパーマーケット』(ダニエル・コーシャン/グラント・ウェルカー著 太田美和子訳)が、発売になりました!

「こんなアメリカもあるんだ!」と、びっくりするような奇跡の実話です。


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奇跡とはまず、「こんなスーパーマーケットが、アメリカにあるんだ!」という奇跡。

「会社は誰のためにある?」という問いに、「会社は、社会のためにある」と、CEOのアーサー・テレマコス(アーサー・T)・デモーラスは公言していました。

ニューイングランド地方といわれるアメリカ北東部六州で70数店舗を営業していた「マーケット・バスケット」というスーパーマーケットは、地元に愛されているスーパーです。

他のどの店よりも安く、地元から積極的に従業員を採用、従業員のボーナスや奨学金制度を充実させ、取引先との関係も大切にする、地元の食材を積極的に仕入れる……三代目CEOのアーサー・Tは、「会社は社会のためにある」「商売よりも、人々が優先」を公言する人物でした。

そのうえビジネスも成功し、6年間あまりの間に会社は二桁成長をとげていました。こんな会社、こんなスーパーマーケットがあるんだというのが第1の奇跡です。
ところが、そのCEOのアーサー・Tが解任されてしまいます。

「人々よりも商売を優先」したい株主たちが、アーサーを解任に追い込んだのです。



もう一つの奇跡は、そこから起きました。

まずは、幹部社員たちがボイコットを始めます。そして、取引先からも商品が納入されなくなりました。……新しいCEOのもとにはじまった店の売り場はすぐに空っぽになっていきます。幹部社員たちは、すぐに解雇されました。ところが、ボイコットの輪は大きく広がり、地元のお客さんたちが、アーサー・Tの復帰を求めてボイコットを始めます。他のスーパーで買い物をしたレシートをもって、マーケット・バスケットの店舗に貼りつけます。「ほら、今日あなた方は、これだけ損をしましたよ」というわけです。

200万人を超える大きな抵抗運動は、地元メディアだけでなく、全米に報道されるようになり、大きな話題となりました。

約2ヶ月にわたる大きな運動を経て、運動は、政治や経済の問題にもなり、州知事たちも動き始めます。そして奇跡は起こりました。CEOアーサー・Tの復帰が実現したのです。
トランプ大統領が巻き起こす騒動とは、まったく別のアメリカの姿がここにあります。これまで日本ではほとんど知られていなかったこの物語は、11月9日フジテレビの「奇跡体験! アンビリバボー」でも放送されます。

「会社は誰のためにあるのか?」「仕事は何のためにするのか?」働く人々に胸のすくような答えを与える一冊だと思います。ぜひ、お読み下さい。

『国民のしつけ方』の著者・斎藤貴男氏の講演

2017年11月7日

『国民のしつけ方』の著者でジャーナリストの斎藤貴男さんが、全国各地で講演をなさっておられます。

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政権による報道への圧力、メディア側の自主規制、ネットで常態化する記事のような広告…。講演では、現状をつまびらかにし、知る権利を守るためにわれわれにできることを考えます。所要時間は1時間~1時間半。これまで、市民団体や各種経済団体、新聞社、民間企業・メディアの組合等が主催。希望される団体は、団体名、代表者名、定員、開催地、希望日時、連絡先を、弊社お問い合わせフォームにてお知らせください。斎藤さんにお繋ぎいたします(謝礼等については直接ご本人とお話しください)。



担当:ま

痛快な野球ドラマのような面白さ! 小林信也著『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』

2017年11月7日

全国の書店で好評発売中の『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』は、近鉄パールス・武智文雄投手の生涯を描いた、新たな戦後史を発掘するノンフィクションです。

戦後、プロ野球黎明期に特攻隊から奇跡の生還をし、近鉄球団と最初に契約した投手がいました。この投手は、最多勝利投手、パ・リーグ完全試合第一号を成し遂げ、同じ年にあわや二度目の完全試合、またチーム消滅の危機を救った立役者にもなります。こんな名投手がいたのか、と多くの方が思うはずです。

前半は反戦の物語であり、後半は痛快な野球ドラマのような面白さ。そして、野球と人生と社会に対する著者の熱いメッセージが伝わってきます。

ぜひ、ご一読ください。


担当:ま

藤原辰史著『戦争と農業』、好評発売中です!

2017年11月7日

藤原辰史先生は、京都大学人文科学研究所の准教授で、食と政治の関係をユニークな視点で論じた『ナチスのキッチン』(水声社刊・河合隼雄学芸賞受賞)で注目を集めました。専門は、農業史、食の文化史、ドイツ現代史。いま、多くのメディアで活躍されている気鋭の論客です。

『戦争と農業』は、20世紀の農業のテクノロジーが、いかに戦争に応用、転用されてきたかを明らかにし、その流れが、現在の歪んだ食の状況、つまり飽食と飢餓が共存する社会を生み出している、と指摘しています。なぜ、こんなことになってしまったのか。これらの問題を克服するためにできることは何か。そのヒントが本書にあります。


話題は、戦争、農業、政治、飢餓、食料廃棄、教育など幅広いのですが、これらの話はすべて繋がっています。この繋がりを、より多くの方に共感していただきたいと思います。



担当:ま

明石順平・著『アベノミクスによろしく』重版決定!

2017年11月7日

10月6日発売のインターナショナル新書『アベノミクスによろしく』、お陰様で重版が決定しました。


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本書の発売直前の9月28日に衆議院が解散され、10月22日に総選挙が行われました。

予期せぬ解散・総選挙となりましたが、今回の選挙期間中、ピーター・バラカンさんをはじめネットで多くの方が「選挙前に必読!」と『アベノミクスによろしく』を紹介してくださいました。

「実質賃金は上がってないけれど、株高がつづいているのでアベノミクスは効果があったのでは」――著者の明石さんから送られてきた原稿を読む前は、担当編集であるわたしも、そう思っていました。

しかし、明石さんの原稿を読んでみると、アベノミクスにより、国内消費は「リーマンショック時を越える下落率」を記録。

しかもGDPかさ上げ疑惑まであることを知り、愕然としました。

本書では90近いグラフと表を使って、それらを具体的に説明しています。



「アベノミクスの失敗がよくわかった」(男性・57歳)、
「この本に出会えて嬉しいです。目の前の霞がはれました」(女性・69歳)
といった声も、たくさんお寄せいただいていております。



多くの方にご好評いただいている、明石順平・著『アベノミクスによろしく』をぜひお近くの書店さんにて手にとってみてください!

ウェブサイトでは、第一章を公開中です。



担当MTKW

哲学者とゴリラ研究者の破天荒対談本が発売中です!

2017年8月8日

8月7日、インターナショナル新書の最新刊『都市と野生の思考』が発売されました!

朝日新聞の第一面を飾る「折々のことば」でもおなじみの哲学者・鷲田清一と、京都大学総長でゴリラ研究の世界的権威・山極寿一という異色の顔合わせの対談。リーダーシップ、老い、教養の本質、自由など多岐にわたるテーマをめぐって刺激的な対話が展開されます。教育についても熱く語ります。

ご多忙な合間をぬって6回にわたって京都で行われた貴重な対話でもあります。ぜひご一読いただければ幸いです。

『ショコラ』著者、ジェラール・ノワリエルさんが東京、大阪で講演をいたします!

2017年6月9日

『ショコラ 歴史から去られたある黒人芸人の数奇な生涯』の著者、ジェラール・ノワリエルさんが来日! 東京、大阪で講演をいたします。

・6月13日(火)18: 00~は、アンスティテュ・フランセ東京(新宿区飯田橋)にて映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』の上映会と、上映後ノワリエルさんの講演会。http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1706131800/

・6月14日(水)18:30~20:30は、日仏会館1Fホールにて講演会「歴史の社会的機能」。
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2017/06/14/20170614noiriel/index_ja.php

・6月15日(木)18:30~20:30は、日仏会館501会議室にて人文社会系セミナー「19-20正規の歴史家たちのネーション観」
https://www.mfjtokyo.or.jp/events/course/20170615.html

・6月16日(金)18:30~21:00は、大阪市立大学 文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階)にて講演会「フランスという坩堝は今」(連絡先:インターナショナルスクール事務局is_office@lit.osaka-cu.ac.jp )

ふるってご参加ください。

『ショコラ』概要紹介⑤

2017年5月19日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』の著者、1950年生まれのジェラール・ノワリエルは、フランス社会科学高等研究院教授で、フランスにおける移民史研究のパイオニア的存在です。

ロートレックによるショコラのデッサン(©BNF)

ロートレックによるショコラのデッサン(©BNF)


本書の冒頭で、「レイシズムを告発するよく聞く道徳的な台詞(せりふ)の羅列は避けたかった。そうした言葉はもはや大して役に立たないだろう。何か新しいアイディアが必要だった」と言い、そのために、ラファエルというひとりの黒人奴隷を見つけ、その生涯を綴った動機を述べています。

「フランス革命」からそれほど時間が経っていなかった当時のパリは、「人間は生まれながらにして、みな平等である」という世界で最も「人権」を尊重していた場所、のはずでした。

しかし実際には、この「人間」という概念に、黒人は含まれていなかったのでしょう。

黒人は「猿から人間へと進化する途中の動物」とあからさまに考える人がまだ多かった時代だったのです。

それを示す一例が、本書に出てくる「順化園」というパリの名所のひとつです。

ここはほぼ動物園と変わりのないものですが、当時、アフリカからある黒人民族を連れてきて、世にも珍しい動物として「展示」したのです。

「順化園」で「展示」された、いちアフリカ民族(©BNF)

「順化園」で「展示」された、いちアフリカ民族(©BNF)


おそらくこの「順化」とは、自分たち「白人」こそが動物たちをより進化させる責任と力を持つ、という意味だったにちがいありません。

つい一世紀前には、まだ私たち人間のなかに、そのような意識が強く残っていた状況下で、ラファエルは道化師の大スターとなった。

当然ながら、ラファエルの揺れ動く人生の根底に、白人たちの心から消すことのできない「差別意識」があったのです。



以上、5回にわたってご紹介してきました『ショコラ』、ぜひ映画とあわせてご覧いただければ幸いです。

担当IKM


★好評発売中★
ショコラ



★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』公開中!


出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)

『ショコラ』概要紹介④

2017年5月16日

『ショコラ 歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』概要、前回からのつづきです。

●不思議な運命と、白人の「差別」によって翻弄されたラファエルの人生④

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パリの小児病院に請われて何度も慰問に訪れた晩年のラファエル(©BNF)


ついにふたりがヌーヴォー・シルクから解雇される日が訪れます。相棒フティットはそのために精神が錯乱し、ふたりはついにコンビを解消することになります。

その後、ふたりは何度となくヌーヴォー・シルクから請われてコンビを再結成しますが、新しい時代の波には逆らえず、もはやかつてほどの人気を取り戻すことはできませんでした。

生涯の相棒と思っていたフティットとも別れ、その後、ラファエルはサーカス団をわたり歩く一方で、演劇の主役にもチャレンジしましたが、結果は大失敗に終わります。息子と娘のふたりの子供は成長して父の職を継ぎ、サーカスの世界に入って一家の生計を助けました。しかし、娘は19歳で病死してしまいます。

悲嘆にくれつつも、道化師として必死に生き続けたラファエルでしたが、やがて、地方巡業先の宿の一室で、ひとり死を迎えます。(次回につづく)

担当IKM



★本書が原案の映画『ショコラ 君がいて、僕がいる』公開中!

出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ
監督:ロジェディ・ゼム
(配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES)


『BAR物語』が発売になりました

2017年4月5日

『BAR物語』が4月5日に発売になりました。

著者は「ウイスキーヴォイス」というサントリーウイスキーPR誌で創刊以来、編集長をつとめている川畑弘さん。

取材でおとずれた全国の名店や名バーテンダーさんとのさまざまなエピソードが綴られています。

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例えば、あるバーテンダーが一杯のグラスにかける情熱とこだわりが、こんな風に描写されています。


大きめのグラスにかち割り氷を二つ入れ、少量のウイスキーを注ぎ、ステアする。ステアとは、かき混ぜることで、道具はバースプーンと呼ばれる柄の長いスプーンを用いる。クルクルと何度もステアするうちに、氷の表面は溶け出して、嵩が減る。減った分の氷を足して、さらにステアを続けると、ウイスキーは、氷から溶け出した氷の水と馴染みながら、ほどよく冷える。そこへ水を加えて、丁寧なステアを繰り返すと、ウイスキーの香りがふわりと立ち上がり、薄めの水割りが完成する。

「ああ、旨い」

常連客の満足げな顔。

水割りは、たとえ薄めにつくろうとも、ウイスキーが本来そなえている味わいを生かすことが出来るのだ。そして、その一杯がつくられる過程では、バーテンダーの思いまでもが味となる。
               (Ⅱ 子育て、人育て 「二人の師匠」より)




ウイスキーや、そもそもお酒自体が苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、良いバーかどうかはむしろノンアルコールのカクテルを頼んだ時の対応で分かるそうです。


巻末には本文で紹介しているバーの店舗情報と地図も掲載。東京だけでなく北海道から沖縄まで43のお店を紹介していますので、気になったバーがあれば、ぜひ実際に訪れてみてください。


最終章では開高健行きつけの赤坂の老舗バーでのエピソードをご紹介しています。開高が語った「いいバーの条件とは何ぞや?」という問いへの答えには、どんな仕事にも必要不可欠な《共感》というものへの大きなヒントがあるように思いました。

開高健がなんと答えたか、ぜひ手に取って確かめてみてください。